2020年7月に営業運転を開始した東海道新幹線の新形式車両「N700S」に、廃棄車両から回収・再生したアルミニウム(Al)合金材が採用された(図1)。JR東海と日本車両製造、日立製作所、ハリタ金属(富山県高岡市)、三協立山が共同で実証した「アルミ水平リサイクル」の仕組みによる。再生Al合金材はN700Sの車窓上部にある荷棚に使った。高速鉄道の車両に水平リサイクル*部材を使うのは「世界初」(ハリタ金属)という。
ある製品から回収した材料を、同等の別の製品に再利用すること。元とは異なった質の製品(添加剤や不純物の種類と量などの点で元よりも質が低い)に再利用する「カスケードリサイクル」の対語。