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 このための開発管理を担うのが、三菱航空機で小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」のチーフエンジニアなどを務めた経験を持つ、SkyDrive最高技術責任者(CTO)の岸信夫氏だ(図3)。岸氏は「型式証明を取るための開発や体制作りに取り組み、2023年度のサービス開始直前をめどに取得したい」と考えを示した。

図3 SkyDrive最高技術責任者(CTO)の岸信夫氏
図3 SkyDrive最高技術責任者(CTO)の岸信夫氏
「型式証明を2023年度のサービス開始直前をめどに取得したい」との考えを示した。(撮影:日経クロステック)
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 「技術的なめどはついた。今後は、より『飛ぶもの』を意識した設計を進める」と岸氏は話す。「これまでは、今あるものを組み合わせて技術検証のために機体造りをしてきた段階だった」(同氏)。

 具体的には、「これからは空気力学を検討した設計をしなければならない」(岸氏)。このほか、プロペラのより効率的な形状設計や、現在はアルミ合金と炭素繊維複合材を用いている機体の材料などの見直しにも取り組む。ねじの1本1本まで意識して減らすなど、「1g単位で重さを減らしていく」(同氏)ように、徹底的に軽量化を突き詰める考えだ。

 モーターやバッテリーなどの電動飛行ユニットの性能向上も、機体の性能を大きく左右する。なるべく軽くて、電池容量や出力が大きいバッテリーやモーターが求められる。これらのハードウエアの改良に加えて、制御システムなどのソフトウエアの改良も必要になる。岸氏は「型式証明を取得するまでに、新たな試作機を2機種ほど造っていくことになる」と話す。