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 AGCは5G(第5世代移動通信システム)の電波を屋外から屋内に取り込みやすくする技術を開発した。

 実は日本の窓の多くは5Gの電波を大幅に減衰させる。断熱性や遮熱性を高めるために窓ガラスにコーティングした金属膜が電波を跳ね返すためだ。今回AGCは、金属膜に後から微細加工を施し、5Gの電波だけが通り抜ける試作品を開発した(図1)。電波の強度を高める製品や、狙った方向に電波を反射させる製品と組み合わせ、工場などでの5Gの実用化を後押しする。

図1 5Gの電波を遮らない窓ガラスの試作品
図1 5Gの電波を遮らない窓ガラスの試作品
Low-Eガラスの断熱・遮熱性能を保ちつつ、「FSS(Frequency Selective Surface)」という技術を活用して5Gが使う波長の電波が通りやすいように、レーザーで金属膜をしま模様状に剥がしている。(出所:AGC)
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