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 鉄鋼大手のJFEスチールは、現実のプロセスと仮想空間でのモデル「デジタルツイン」を組み合わせ、異常予知や仮想実験を行えるCPS(サイバーフィジカルシステム)による製造プロセス改革を進めている。中でも真っ先にCPSを導入したのが高炉だ(図1)。既に、国内の全8高炉にCPSを導入済み。炉熱の予測や異常の検知に仮想モデルを活用して、必要に応じて現実の炉を運用するオペレーターに適切な操作を案内するなどしている*1

図1 JFEスチール西日本製鉄所の福山地区「第4高炉」
図1 JFEスチール西日本製鉄所の福山地区「第4高炉」
新型コロナウイルス感染症拡大による需要急減によって、一時休止に迫られた。(出所:JFEスチール)
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*1 今後は、CPSを活用した操業や品質管理のノウハウを、新興国の鉄鋼メーカーなどにサービスとして外販していく方針。