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 横河電機は2022年3月、石油化学プラントでの人工知能(AI)による完全自律制御を「世界で初めて」(同社)成功させたと発表した。ENEOSマテリアル(東京・港、旧JSRエラストマー事業部門)と共同で、実稼働しているプラントの蒸留塔の制御を対象に、AIによる自動運転の実証実験を35日間にわたって実施*1、2。横河電機が18年に奈良先端科学技術大学院大学と共同で開発した、独自の強化学習AI(人工知能)アルゴリズム「FKDPP(Factorial Kernel Dynamic Policy Programming)」を適用して実現した。

*1 2022年4月にJSRのエラストマー事業部が事業分割によりENEOSマテリアルとなった。
*2 実証実験の連続運転期間が35日間だったのは、「定期メンテナンスを控えていたため。継続も可能だった」(横河電機)という。