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 三菱ケミカルグループや王子ホールディングスなど大手メーカーが集結するサステナブル素材の展示会に異色の企業がブースを構えていた。リユースショップ「BOOKOFF」を運営するブックオフコーポレーション(相模原市)だ(図1)。同社は2023年1月末をめどにBOOKOFFで売れ残ったCDやDVDをリサイクルした樹脂「CDプラ」の販売に乗り出す。高品質や安定供給を強みに拡販を目指す。

図1 CDプラの販売をアピールするブックオフのブース
図1 CDプラの販売をアピールするブックオフのブース
「第2回 サステナブル マテリアル展」(2022年12月7~9日、幕張メッセ)に出展した。素材関連の展示会への出展は初めてだという。(写真:日経ものづくり)
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 BOOKOFFでは年間2460万枚の中古CD・DVDを買い取っている。販売しきれない商品も多く、年間1700tに及ぶCD・DVDを廃棄しているという。そこで新しく立ち上げたのがリサイクル事業だ。基本的にCDのケースはポリスチレン(PS)、DVDのケースはポリプロピレン(PP)、CD・DVDのディスクはポリカーボネート(PC)でできている。正しく分別すれば均質で、質の高い樹脂へのリサイクルが見込める。