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 帝人と富士通は、リサイクル素材の価値を高める取り組みの第一歩として、炭素繊維強化樹脂(CFRP)製自転車フレームのリサイクルにまつわるデータを集約・可視化する実証プロジェクトを始める。富士通のブロックチェーン(分散型台帳)を用いたサービスを実装し、サプライチェーンを担う各社が材料や環境負荷に関する情報を提供。温暖化ガス排出量や資源の由来を可視化する。将来的には自動車や航空産業など他業界にも展開させたい考えだ。

 両社は2022年7月からリサイクル素材の価値を高めるプラットフォームを造るプロジェクトを共同で進めており、その一環として自転車フレームを対象に技術を検証する。工場端材由来のリサイクル炭素繊維を活用して自転車フレームを造るドイツV Framesと、自転車メーカーの同Advanced Bikesが参加する(図1)。

* 実証プロジェクトの期間は2023年1~3月。
図1 V Framesのフレームを採用した自転車
図1 V Framesのフレームを採用した自転車
(写真:V Frames)
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