レポート
目次
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完成検査の不正が5社に拡大、スズキ、マツダ、ヤマハ発動機にも発覚
国土交通省は2018年8月9日、スズキ、マツダ、ヤマハ発動機において完成検査工程の排出ガス測定で検査不正(以下、燃費・排出ガス検査不正)が見つかったと発表。3社は同日午後、それぞれ記者会見を開き、詳細を説明した。いずれも、検査時に測定モードに合わせた運転ができずに失敗した測定(トレースエラー)を有…
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パナソニックの生産革新、「タテ」と「ヨコ」でデジタル化
パナソニック執行役員で生産革新担当兼生産技術本部長の小川立夫氏は2018年7月20日、生産革新の取り組みについての説明会で「従来から培ってきた知見を生かしつつデジタル化を加速する」方針を語った。
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金属加工の妙技で“超軽薄iPhoneケース”、切削と曲げの長所を生かす
iPhoneのシルエットとの差が1mm未満。質量は20g台。そんな“超軽薄”iPhoneケース「薄金」シリーズを開発したのは、主に試作部品や航空部品などの精密加工を少量多品種で手掛けるモルファ(本社兵庫県尼崎市)。販売を開始した2014年から2018年8月15日時点までに、約2000台を販売した。
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浸水・土砂災害が多発した西日本豪雨被害、部品供給の停滞が関東の工場まで影響
7月上旬に西日本を中心に襲った記録的な豪雨は、各地で大規模な河川氾濫や土砂災害など甚大な被害をもたらした。警察庁の発表によると、2018年7月17日時点で確認された死者は14府県で215人に達した。
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ライフロボティクスの「CORO」生産中止、ファナック会長「試作の域を出ていない」
ファナックは、2018年2月9日に買収を発表したばかりのロボットベンチャーのライフロボティクス(本社東京)の協働ロボット「CORO」の生産販売を中止した。既に販売したCOROについても回収し、ファナック製協働ロボットへの交換を申し出ている。ファナックはライフロボティクスを完全に吸収する方針で、6月…
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新型ロケットエンジン「LE-9」の燃焼試験、2020年内のH3試験機打ち上げを目指す
種子島が1週間ぶりの晴天に恵まれた2018年6月25日、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)にごう音が響き渡った。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業、IHIが開発を進めている液体ロケットエンジン「LE-9」の燃焼試験が実施されたのだ。
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日産で燃費・排出ガス検査不正が再び発覚、 抜き取り検査の約54%で逸脱・改ざん
不正発覚後も検査不正を続けていた─。日産自動車は2018年7月9日、完成検査工程の燃費・排出ガス測定において検査不正(以下、燃費・排出ガス検査不正)が見つかったとして会見を開いた。
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マイクロソフトやロックウェルとタッグ、PTC、スマート工場向けにIoT・ARを強化
3D-CADやPLM製品などを手掛ける製造業向けIT大手の米PTCが、スマート工場向けのIoT・ARの強化で他社との連携を鮮明に打ち出している。2018年6月に開催した自社イベント「LiveWorx2018」では、米ロックウェル・オートメーションとの提携や、米マイクロソフトのクラウドERP「Mic…
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コンピュテーショナルデザインの実例紹介、「設計」から「生産」への道筋を探る
テクノロジーNEXT 2018報告
日経BP社は2018年6月12日〜15日、東京都内で「産業の再定義」をテーマに「テクノロジーNEXT 2018」を開催した。「ロボット」や「ディープラーニング」、「バイオエコノミー」などをキーワードに、合計10トラックで製造業や建設、医療などさまざまな産業の専門家が講演やシンポジウムに参加。AI(…
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AIが技術者の情報探索を支援、NEC、図研プリサイトがナレッジシステム
人工知能(AI)を応用して、技術者に的確な参考情報を提示するシステムの開発が相次いでいる。NECはPLMツール「Obbligato III」の新版「同4.3」に同社の人工知能(AI)技術「RAPID機械学習」を組み合わせた「Obbligato AI Option」を2019年初めに提供する。図研プ…
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三菱電機、ファナックが牽引する工場IoT基盤、両陣営に問われる競争と協調
「2017年11月の発足から5カ月で会員企業は140社以上に増えた」。工場IoT(Internet of Things)のオープンプラットフォームを推進する一般社団法人Edgecrossコンソーシアムの金井正一代表理事は、活動の手応えをこう話す。
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複数要求を満たす「セットベース設計」、電通大の理論をフォトロンが製品化
フォトロン(本社東京)は2018年6月29日、「強くて、軽い」といった複数項目から成る要求仕様を同時に満たす設計案を半自動的に導出する設計支援ツール「PSD(Preference Set-Based Design)ソルバー」を発売した。設計対象の製品に対する強度、質量などの要求仕様と、寸法や材料特…
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マツダが技能継承、カシオは官能検査、AI/IoT応用が見えたFACTORY名古屋
2018年6月13〜14日に名古屋市中小企業振興会館で開催された「FACTORY 2018 名古屋」(図1)。このイベントにおけるマツダとカシオ計算機などの講演内容を紹介する。
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3Dプリントの不良発生をAIで未然に防止、材料粉末の変化を画像から稼働中に検出
SOLIZE(本社東京)とSOLIZE Products(本社神奈川県大和市)は、人工知能(AI)技術を活用して3Dプリンターによる造形品質の向上を実現するプロジェクトを進めている。造形状態をカメラで撮影した画像から、不具合につながりかねない症状の種類と程度をAIで判断し、造形条件の変更など適切な…
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中国で発信、欧州と日本のEV戦略、「北京モーターショー2018」報告
北京EVショー─。中国・北京で2018年4月27日~5月4日に開催された「Auto China 2018(北京モーターショー2018)」は、さながらそう呼べるイベントとなった。欧州と日本の自動車メーカーがこぞって電気自動車(EV)戦略を世界に発信したからだ。
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クルマの外装にUV硬化塗装樹脂、大手自動車メーカーが世界初採用
日本ペイント・オートモーティブコーティングス(本社大阪府枚方市)は、紫外線(UV)硬化型着色クリヤー塗料(以下、UV硬化塗料)が自動車の外装用樹脂部品に採用されたと明らかにした。大手自動車メーカーが量産車などのセンターピラーで実用化した(図1)。UV硬化塗装の樹脂部品が自動車の外装に使われるのは「…
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アイリスオーヤマのLED照明新工場、生産自動化で首都圏の需要急増に対応
アイリスオーヤマは、LED照明の生産と関東圏における物流供給機能を担う新工場「つくば工場」(茨城県稲敷市)の稼働を開始した。同社にとって9番目の国内工場となる。
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過去最高が相次ぐ2018年3月期決算、不祥事の影響は自動車関連で大
2017年度(2018年3月期)の決算が2018年5月中旬に出揃った。製造業はおおむね好調で、円安や原価低減の取り組みなどで増益を確保した企業が多い。
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スバルの燃費・排出ガス測定値書き換え、現場の不正を許した仕組みと動機
SUBARU(スバル)は2018年4月27日、2017年12月に発覚した完成検査時の燃費・排出ガス測定の不正行為についての調査結果を公表した。少なくとも2012年12月から2017年11月までデータの書き換えが行われていた。その台数は903台に上る。対象車種は同社群馬製作所の本工場と矢島工場で生産…
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ずっとむなしいと思っていた
マツダの天才エンジン技術者、大逆転の軌跡
人見光夫は日本の自動車技術者で、最も有名な1人だろう。マツダ躍進の中核を担う、「スカイアクティブ(SKYACTIV)」エンジンの開発を牽引。“小兵”マツダを、世界のエンジン開発競争の先頭へと押し上げた。
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