レポート
目次
-
帝人系、ポリエステル解重合に新触媒 再生に必要なエネルギーを4割削減
帝人子会社の帝人フロンティア(大阪市)は2022年5月18日、ポリエステル繊維を従来の6割の使用エネルギーで、石油由来と同等品質の原料にリサイクルできる新触媒を開発した。
-
ハスの葉を模倣しためっき技術 材質問わず超はっ水、400℃耐熱も
仲山貴金属鍍金(浜松市)は、ハス(ロータス)の葉が水をよくはじく性質「ロータス効果」を利用した、はっ水めっき技術を医療機器の展示会「Medtec Japan」(2022年4月20~22日、東京ビッグサイト)に出展した。
-
「大学から学ぶのでは遅すぎる」、高専機構が半導体人材の育成開始
国立高等専門学校機構(高専機構)は2022年5月17日、半導体人材の育成事業を開始すると発表した。企業や大学と連携し、全国の国立高等専門学校(高専)で半導体の専門知識や技術を習得できる体制を整える。
-
数枚の正常画像から異常を検出、東芝がインフラ点検向けのAI技術
東芝は2022年5月23日、数枚の正常画像を分析して、画像に写る物体の異常箇所を特定する人工知能(AI)技術を開発したと発表した。インフラ点検向けを想定したもので、点検現場でのAIの学習が要らない。
-
「世界初」AIでプラントを自律制御、ベテラン不足解消の一助となるか
横河電機は2022年3月、石油化学プラントでの人工知能(AI)による完全自律制御を「世界で初めて」(同社)成功させたと発表した。ENEOSマテリアル(東京・港、旧JSRエラストマー事業部門)と共同で、実稼働しているプラントの蒸留塔の制御を対象に、AIによる自動運転の実証実験を35日間にわたって実施…
-
燃えないLIBの開発に挑むエリーパワー、電解液にイオン液体採用し25年量産へ
リチウム(Li)イオン2次電池(LIB)の発火事故が後を絶たない中、燃えないLIBの開発に挑むのが、エリーパワー(東京・品川)だ。同社は2006年設立の定置用大型LIB専業メーカー。高い安全性を売りにしている同社のLIBは、くぎを刺しても、押し潰しても、過充電しても、発火しないという。
-
核融合炉の中核部品は日露が独占、夢を見た欧州は後手に回る
世界各国で核融合炉開発の動きが活発化している。核融合炉は原子核同士を反応させ、そこから飛び出した粒子が保有するエネルギーを回収する構造物のことで、気候変動問題を解決する一助になると、技術開発に対する期待が日々高まっている。
-
工作機械などを視線で操作可能に、トビーが開発キットを提供
視線計測機器の開発大手であるトビー・テクノロジー(東京・品川、以下トビー)は、視線によってパソコンや工作機械などを操作できる「Tobiiアイトラッカー5L開発セット」を、「第11回IoT&5Gソリューション展」(2022年4月6~8日、東京ビッグサイト)に出展した。
-
検査作業のティーチング、1日が1時間に オムロンがシミュレーションを強化
オムロンは、産業用ロボットと各種の制御機器を統合制御する「ロボット統合コントローラー」のシミュレーションソフトウエア「Sysmac Studio 3D シミュレーション」(以下、Sysmac Studio 3D)のティーチング機能を強化した。
-
磁石や吸水樹脂の誤飲事故が相次ぐ、強い磁力や膨張性が重症化の原因に
消費者庁は2022年3月24日、「磁石」や「吸水樹脂ボール」の誤飲事故に関する注意喚起を発表した。これらを子どもが誤って飲み込んだ場合、開腹手術が必要になるほどの重篤な症状となるという。
-
NC加工プログラムの自動作成ソフト、アップデートで工具劣化の補正も
アルム(金沢市)は、縦型3軸マシニングセンターのNC加工プログラムを自動作成するソフトウエア「ARUMCODE1」を開発した*。加工プログラムの作成時間を大幅に短縮でき、人件費削減や工作機械の稼働率向上につながる。
-
長繊維CFRPで造形できる3Dプリンター、米ベンチャーが開発、強度はAl合金の2倍
米Markforged(マークフォージド)の日本法人マークフォージド・ジャパン(東京・港)は、長繊維の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で造形できる3Dプリンター(アディティブ製造装置)の新モデル「FX20」を開発した。
-
EV向け試験設備に積極投資、三菱ふそう喜連川研究所の「変身」
三菱ふそうトラック・バスは2022年3月15日、喜連川研究所(栃木県さくら市)の電気自動車(EV)の試験設備を報道関係者に公開した。同社は39年までに国内の全新型車両をカーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)にする方針で、EV向けの試験設備の拡充を進めている。
-
検査装置9台がロボットを囲む、OKI本庄工場が振り分け自動化
OKI(沖電気工業)ソリューションシステム事業本部本庄工場生産技術部試験技術課は、無線機器に組み込むプリント配線基板の検査工程を多関節ロボットにより2020年8月から自動化したとこのほど明らかにした。
-
声での動作指示で産ロボを簡単導入 三菱電機、AI 活用などでティーチングレス化
三菱電機は、3Dデータや人工知能(AI)を活用した「ティーチングレスロボットシステム技術」を開発した。同社のAI技術「Maisart(マイサート)」の音声認識AIを利用し、ユーザーがタブレット端末から声で作業指示を伝えると、多関節ロボットの動作プログラムを自動生成できる。「音声による作業指示は産業…
-
思い通りに操作できる「第6の指」 電通大ら、人工指の身体化を確認
電気通信大学(電通大)とフランス国立科学研究センターは、手の小指の外側に人工の「第6の指(sixth finger)」を装着し、前腕の筋肉への力の入れ具合で駆動させることに成功した。その際、人工指を装着する前と比べて被験者が感じる小指の位置の認識があいまいになるなど、感覚が変化する「身体化」が生じ…
-
ソニーとホンダ、新ブランドのEVを25年に モビリティーで戦略的提携し新会社設置
ソニーグループとホンダは2022年3月4日、次世代モビリティー分野において戦略提携に向けた協議・検討を進めると発表した。両社は22年内に共同出資の新会社を設立し、新会社を通じて高付加価値の電気自動車(EV)を開発・販売し、モビリティー向けサービスを提供する。
-
日本電産、半導体も内製化の検討へ 「ラストパーツ」にこだわる理由とは
日本電産が半導体を内製する検討に入った。同社は2022年1月26日、ルネサスエレクトロニクス出身でソニーグループ幹部だった大村隆司氏をスカウトし、同年2月1日付で日本電産の副最高技術責任者・半導体開発担当にする役員人事を発表した。
-
シート部品にも1.5GPa級冷間プレスの波 協和工業、中小物部品で実用化狙う
超高張力鋼板(超ハイテン材)の冷間プレスのニーズが、自動車のシート部品の開発にも広がってきた。超高張力鋼板は、引っ張り強さが980MPa(0.98GPa)を超える鋼板。プレス部品メーカーである協和工業(静岡県湖西市)が、1.2GPa級鋼板および1.5GPa級鋼板を冷間プレスで成形したシート部品を開…
-
キヤノン、分解能高めて誤差9割減 ガルバノスキャナー用の新モーター
キヤノンはガルバノスキャナーに組み込むモーターの新製品「GM-2000」シリーズを開発した。従来機種に比べて約5.8~8.8倍の分解能で回転角度を検出する新しいエンコーダーを搭載し、ミラーで反射するレーザー光の位置決め精度を大幅に高めた。「直線加工のずれ幅も抑制できる」(同社)という。