レポート
目次
-
村田製らのレトロフィットIoT新サービス、センサーにLTE内蔵し、ポン付けで使える
電子部品の村田製作所とIoT機器向けソフトウエア開発を手掛けるACCESSがタッグを組み、中小製造業を主なターゲットに工場の設備などを手軽にデジタル管理できるようにするレトロフィットIoTサービス「JIGlet(ジグレット)」を2021年2月19日に始めた。
-
「ほぼ木材を薄肉成形可」で引き合い殺到、パナの植物繊維強化プラ
植物由来の繊維強化プラスチックの引き合いが好調─。パナソニックが、セルロース繊維の含有率を70質量%まで高めたプラスチックの注目度の高さに驚いている。プラスチックの使用量の削減やカーボンニュートラル(炭素中立)を重視する潜在顧客からの引き合いが増えているのだ。
-
高炉のCO2排出量を20%削減する技術、神戸製鋼、炭素中立の第一歩へ
神戸製鋼所は、高炉からの二酸化炭素(CO2)排出量を大幅に削減できる技術を開発した。操業中の高炉を用いた実証実験で、生産性を落とさずにCO2排出量を従来に比べて約20%減らせると確認した。高炉自体の大幅な改修が要らず、CO2排出量の削減コストを抑えられる利点もある。
-
富士通研が製造ライン向けAI検出技術、作業内容を自動分類、教師データ1/10に
富士通研究所は2021年2月18日、カメラで撮影した映像から作業内容を自動検出する技術を開発したと発表した。製造ラインの映像分析に使えば、「ねじを締める」「カバーを取り付ける」といった個別作業に掛かる時間を効率的に計測できる。21年度内の実用化を目指す。
-
デジタルプロセスの生産ラインVR、本番速度の試運転で検証精度を向上
デジタルプロセス(神奈川県厚木市)は工業製品の組み立て工場における生産ラインの新設や改良について事前検証するVRシステム「DIPRO Xphere」(ディプロ クロスフィア)の機能を強化、リアル(実際の生産ライン)と同じスピードで動く3Dモデルをすぐ近くからの視点で見られるようにする。Xphere…
-
バランス見極めAIが切断箇所を指示、雪国まいたけ、カット工程を自動化へ
雪国まいたけと人工知能(AI)ベンチャーのロビット(東京・板橋)は、AIを利用してまいたけのカット工程を自動化する技術を開発した。形や大きさにばらつきのある大きなまいたけ株を、大きさや見栄えを考慮した上でAIがカット位置を見極める。ベテラン作業者並みの精度とスピードでカットできるという。
-
投資は200万円、効果は150倍の3億円、京セミが驚異のレトロフィットIoT
年間200万円の投資で、得られる効果は150倍の3億円─。光半導体メーカーの京都セミコンダクター(京都市、以下、京セミ)が、工場のデジタル化で壮大な目標を掲げた。
-
自動運転でGoogle系が圧倒的実力、トラブル47件を堂々と公表
無人で走る「レベル4」の自動運転開発のトップランナー、米Waymo(ウェイモ、Googleの親会社であるAlphabet傘下)。本格的な商用化が目前との見方が強まる。
-
「DX先進企業と消極的企業の差が問題」、日本で攻勢かけるSiemens日本法人
独Siemens(シーメンス)が日本で攻勢をかける。製造業向けソフトウエア事業で実績のある堀田邦彦氏が、2020年10月1日付で日本法人社長に就任した。デジタル化先進企業の支援で培った経験を展開する戦略で、まずは日本での存在感を高める。
-
「混合しない撹拌」で銅とアルミを接合、大阪産技研の非混合FSW
大阪産業技術研究所(大阪府和泉市)は「非混合摩擦撹拌(かくはん)接合(非混合FSW)」による銅合金とアルミニウム合金の接合品を「新機能性材料展2021」(2020年12月9~11日、東京ビッグサイト)に出展した。
-
Al合金で工作機械の生産性85%増、牧野フライスらがねずみ鋳鉄の代替材料
「鉄の塊」という印象が強い工作機械のイメージが今後はがらりと変わるかもしれない。そんな発表が2020年12月にあった。牧野フライス製作所ら4社が、ねずみ鋳鉄(片状黒鉛鋳鉄/FC材)を代替できるアルミニウム(Al)鋳造合金「ATHIUM」(アシウム)を発表したのだ。
-
軸受の発じん9割減で密封不要に、NTNがサーボモーター向けなど2種
NTNは2020年11月、新しく開発した2種類の軸受製品を発表した。1つは、「サーボモーター用低発塵(じん)軸受」。従来品よりも発じんと回転トルクを低減した。もう1つは、工作機械の主軸に組み込む「センサ内蔵軸受ユニット」の改良品で、軸受の稼働状態をセンサーで監視できる。いずれも工作機械関連の展示会…
-
AGC、ノウハウ整理し若手を育てるAI、熟練者への質問メールを抽出して学習
いかに効率的に若手を育てるか─。製造現場の技術伝承に頭を悩ませている企業は多い。退職する熟練技術者が持つ優れたスキルや知見が失われれば、品質や生産性といった競争力が揺らぎかねない。かといって、厳しいコストダウン競争の中で、かつてのように熟練技術者に若手が付いてOJT(On the Job Trai…
-
住友ゴムがタイヤの遠隔監視を実証、自動運転「レベル4」を見据え
住友ゴム工業がタイヤの遠隔監視システムを開発し、実証実験に着手した。特定の環境・条件下の完全自動運転を指す「レベル4」を想定した取り組みで、「MaaS(マース、Mobility as a Service)」車両への応用を念頭に置く。同システムにより、自動運転バスはタイヤのトラブルを自動で検知できる…
-
温度制御と加圧でCFRPとAl合金を接合、ボルトや接着剤を使わず軽量化に期待
日本アビオニクスは、締結部品や接着剤を使わずに炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(熱可塑性CFRP)とアルミニウム(Al)合金を接合する異種材料接合技術を開発した。同社の接合装置「パルスヒートユニット」を使用し、およそ5×20mmの範囲を接合した場合に、30MPaの引っ張りせん断強度を得られた。
-
樹脂の超高精度切削加工レシピを販売、ニーズと顧客をつかみ「教えて得取る」
プラスチックの切削加工を手掛けるJpキュービック(愛知県豊川市)が2020年10月から、ちょっと変わったサービスを始めた。「加工レシピの販売」だ。
-
川崎重工のばら積みピッキングロボット、トヨタが導入、品目切り替えの早さを評価
トヨタ自動車が、ばら積みピッキングロボットの導入を大きく進めようとしている。これまで課題だった投資対効果にめどが付いた。先行的に堤工場(愛知県豊田市)の量産ラインに適用しており、将来全社に展開するための「理想形」を2021年上期中に確立する。
-
トヨタのリコールで460億円の追加賠償、デンソーの欠陥燃料ポンプ問題
リコール台数が世界で745万超に─。デンソーの欠陥燃料ポンプの問題が深刻な事態に陥っている。2020年10月28日、トヨタ自動車は「国内で21万363台、海外で約245万台」(同社広報および国土交通省)のリコールを国交省に届け出た。このリコールの原因はデンソー製欠陥燃料ポンプにあると国交省やトヨタ…
-
新コントローラーで自動化ロボットに革新、オムロンが統合制御の「切り札」を投入
市場拡大が見込める産業用ロボットで、オムロンが攻勢をかけている。その戦略製品が、新型コントローラー「NJ501-R」シリーズだ。工場でのロボット以外の機器も含めた統合制御で競合他社と差異化し、収益の柱であるFA事業の成長につなげる。
-
地産地消体制を急ぐアイリスオーヤマ、全社でDXに挑むAGC、共通項はスピード感
日経クロステックは2020年10月12日〜23日の会期で「日経クロステックEXPO 2020」をオンライン開催した。全250セッションの中からものづくり関連の2社、アイリスオーヤマ 代表取締役社長の大山晃弘氏とAGC 常務執行役員 技術本部長の倉田英之氏の講演内容を紹介する。(編集部)