レポート
目次
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三井化学がゲル素材で新規市場開拓、音響評価で組成設計して拍手音リアルに
人がパチパチ拍手するときの音をロボットで再現する─。そのためだけに、三井化学が新しいウレタン系ゲル素材のエラストマー材料を開発した。開発パートナーはエンターテインメントロボット「ビッグクラッピー」などを手掛けるスタートアップのバイバイワールド(東京・品川)。
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デジタルツインで市中製品の状況を把握、PLMツールにモニターと予測の新機能
アラスジャパン(東京・千代田)は、デジタルツインの運用支援と、ユーザーでのカスタマイズ部分のテスト期間削減などを目的に、PLM(製品ライフサイクル管理)ツール「Aras Innovator」(米Aras)に新機能などを相次いで追加した。
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自技会・部工会新会長に聞く「コロナ後」
自動車業界の変化が急だ。電動化が進み、付加価値の源泉がハードウエアからソフトウエアに移っている。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の打撃も大きい。自動車開発は今後どう変わるのか。自動車技術会(自技会)新会長の寺師茂樹氏と、日本自動車部品工業会(部工会)新会長の尾堂真一氏に聞いた。
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国産「空飛ぶクルマ」が有人飛行試験、SkyDrive、39億円を追加調達
「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動の垂直離着陸(eVTOL)機を手掛ける新興企業SkyDrive(東京・新宿)は2020年8月25日、新型機「SD-03」による有人飛行試験を初公開した。前モデル「SD-02」から機体形状を変更したので、安全性や操縦安定性に与える影響を確かめるのが狙い。「結果は予想以上…
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デンソー欠陥問題がホンダに波及、判断遅れで計479万台リコールへ
デンソーの欠陥燃料ポンプ問題が深刻化している。ホンダが2020年5月末に届け出た「シビック」や「CR-V」、「HR-V」、「NSX」など世界で137万台を数えるメガリコールの原因も、デンソー製欠陥燃料ポンプにあると関係者への取材で分かった。
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ヤリスの駆動系工場をIoTで見える化、トヨタ北海道が公衆4Gでつなぐ理由
トヨタ自動車北海道が世界戦略車「ヤリス」の駆動機構「ハイブリッド・トランスアクスル」の生産ラインにIoT(Internet of Things)を導入した。北海道苫小牧市の第2工場内へ2019年12月に新設した生産ラインで、予防保守などによる工場の稼働率向上を目指す。
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ハイケムが中国産PLAを販売開始、2023年までに日本での流通量倍増
機能性材料の輸出入や受委託製造などを手掛けるハイケム(東京・中央)は、中国・安徽豊原福泰来聚乳酸(中国安徽省蚌埠市)が生産する生分解性プラスチックのポリ乳酸(PLA)を輸入し、国内での販売を開始する。2023年までに日本市場での流通量を倍増させる狙い。中国で台頭するサプライヤーと日本の材料メーカー…
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川崎重工で工場ローカル5Gの実証実験へ、高精細画像の無線伝送など実施
川崎重工業と川崎重工グループのベニックソリューション(兵庫県明石市)、関西電力子会社で通信システムを手掛けるオプテージ(大阪市)の3社は2020年9月3日、ローカル5Gの実証実験を川崎重工播磨工場で実施するための予備免許を取得したと発表した。ローカル5Gは、企業や自治体が5G(第5世代移動通信シス…
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経産省と東証の「DX銘柄2020」が発表、「DXグランプリ」はコマツとトラスコ中山
経済産業省と東京証券取引所は2020年8月25日、デジタル技術を活用して事業や組織、業務を変革し新たな成長や競争力強化につなげている企業35社を「デジタルトランスフォーメーション(DX)銘柄 2020」に選定したと発表した。
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設計データをGoogle風に検索、SiemensがSaaS対応の新PLMで
米Siemens Digital Industries Software(シーメンスデジタルインダストリーズ ソフトウエア)が、主力のPLMツールをSaaS(Software As a Service)としてクラウドで提供する「Teamcenter X」を発表した。2020年6月にオンラインで開催…
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住友ゴムが「世界初」のCNF配合タイヤ、日本製紙や三菱ケミカルと連携
「次世代を担うタイヤ実現への第一歩だ」ー。こう力を込めて語るのは、住友ゴム工業材料開発本部材料企画部長の上坂憲市氏。植物由来のセルロースナノファイバー(CNF)をタイヤの構成材料として配合し、「世界で初めて」(同社)量産にこぎ着けた。
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3Dプリンターでカーボンフレーム成形、注目の米ベンチャー製ロードバイク
米国のベンチャー企業が発表したカーボンロードバイクが注目を集めている。米AREVO(アレボ)が発表した「Superstrata」(スーパーストラータ)だ。自社開発の3Dプリンターを使ったアディティブ製造(AM:Additive Manufacturing)技術によって、継ぎ目のない一体構造(ユニボ…
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パナソニック、ロボットのデータを見える化、勘と経験頼みの溶接作業から脱却
パナソニック スマートファクトリーソリューションズ(PSFS、大阪府門真市)は、溶接ロボットの情報を収集、蓄積、分析する「統合溶接管理システム iWNB(integrated Welding Network Box)」(以下、iWNB)を発売した。自動溶接ラインのロボットや装置のデータを見える化し…
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複数の軽量化案を自動計算、MSCのジェネレーティブ設計ツール
エムエスシーソフトウェア(東京・新宿)は、有限要素法によるシミュレーションをベースにしたジェネレーティブデザインツール「MSC Apex Generative Design 2020」(米MSC Software)の供給を開始した。部品設計の際、応力がかからない部位を削除して軽量化し、形状を大きく…
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職場内クラスターを防げ、「富岳」の計算力で新型コロナ対策
新型コロナウイルスの「職場内クラスター(感染者集団)」の発生を危惧する声が高まっている。報道によれば2020年6月に、東京都内のある人材派遣会社で少なくとも16人が感染したという。職場における感染拡大を防ぐヒントとなるのが、スーパーコンピューター「富岳(ふがく)」を使って進む新型コロナ対策の研究だ…
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新幹線の新車に水平リサイクルのアルミ材、合金成分をレーザーで選別してから溶解
2020年7月に営業運転を開始した東海道新幹線の新形式車両「N700S」に、廃棄車両から回収・再生したアルミニウム(Al)合金材が採用された。JR東海と日本車両製造、日立製作所、ハリタ金属(富山県高岡市)、三協立山が共同で実証した「アルミ水平リサイクル」の仕組みによる。再生Al合金材はN700Sの…
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人肌で自己粘着性を発現するシート、面ファスナーの代替などへ展開
三井化学は、人肌の温度で温めると自己粘着性を発現するシート「体温感知自己粘着性シート」を開発し、サンプル提供を開始した。糊を使わずにシート同士が引っ付き、何度も繰り返して使用できる。
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CADでの在宅開発・設計が快調な米国、クラウド対応で後れを取る日本
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の拡大は、製造業の開発・設計業務に大きな影響を及ぼした。そして、ウィズコロナ/アフターコロナにおける開発・設計業務はどうあるべきなのか。CADなどの設計ツールを手掛ける米オートデスク(Autodesk)日本法人の技術営業本部長である加藤久喜氏、米PTCの…
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リモート立ち会いで機器故障の原因究明、OKIエンジが新型コロナ対応新サービス
OKIエンジニアリング(東京・練馬)は2020年6月8日、機器不具合の原因を調査する故障解析サービスについて、顧客にリモートで見せながら実施する「オンライン立会解析」を開始した。
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国内回帰で勝てる多品種少量生産を実現へ、JEMA、2030年のものづくりを提言
日本電機工業会(JEMA)は、IoT(Internet of Things)を活用した製造業の変革に関する提言書「2019年度版 製造業2030」を公開した。2015〜2018年度版に引き続き、JEMAの「スマートマニュファクチャリング特別委員会」(以下、委員会)の活動をまとめたもの。新型コロナウ…