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バイオプラの教科書
バイオプラの教科書
著者●小松道男/価格●2970円(税込)/発行●日経BP社/判型●A5判、272ページ/ISBN978-4-296-10929-6

 カーボンニュートラル(炭素中立)に向け、世界の景色が一気に変わった。材料の分野でも、従来以上にグリーンな材料が求められている。中でも注目を集めているのが、バイオプラスチック(以下、バイオプラ)だ。気候変動と海洋プラスチックゴミによる環境汚染を抑止する切り札になる材料として期待されている。

 驚くことに、今、バイオプラに関心を持つ若い女性が特に都会で増えているという。彼女たちはSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みと相まって、二酸化炭素を少しでも減らせるように自分も貢献しようと考えているとのこと。二酸化炭素を増やす生活は美しくない。環境負荷軽減につながる消費行動を心掛ける方がスマートであるという意識が浸透しつつあるようだ。

 本書は、植物由来・生分解樹脂であるポリ乳酸(PLA)の先進的射出成形技術群の開発で、環境省の「気候変動アクション環境大臣表彰」を受賞した著者が、バイオプラについて基礎から体系的に解説した教科書。実例に基づいて分かりやすく説明している。環境意識の高い女性にも手に取ってもらえるよう、カバーデザインの色は「地中海」をイメージした。バイオプラが必須となる時代はもうそこまで来ている。