特集2
目次
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H3ロケット延期、主エンジンに予期せぬ亀裂
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2020年9月、「H3ロケット」試験機1号機の打ち上げ延期を発表した。開発中の主エンジン「LE-9」で発覚したトラブルが延期の理由だ。燃焼試験で、エンジン燃焼室壁面と液体水素ターボポンプのタービンの動翼に亀裂が発生した。JAXAの発表を基に、トラブルの原因と今後の…
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町工場が新型コロナでまさかの在宅ワーク
IoT溶接機使い職人が自宅で作業
職人に出勤させず、リモートでの作業に切り替えて生産活動を続ける町工場がある。東京・江戸川の溶接工場、クリエイティブ ワークスだ。代表の宮本卓氏は「溶接職人にリモートワークへ切り替えてもらった。現場作業のほとんどを自宅でやってもらっている」と話す。
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3Dプリンター活用最初の一歩、なぜ複雑形状が造れるのか?
製造装置として3Dプリンターを使う企業が増えてきている。従来にない複雑な形状を、少量品であっても低コストかつ短時間で造れるからだ。だだし、装置を購入すればすぐに実力を十分に発揮できわけではない。ユーザー側が3Dプリンターの本質を知っておくことは不可欠だ。切削加工や射出成形といった従来工法と使い分け…
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世界が認めた日立のIoT工場、大みか事業所を徹底解剖
世界経済フォーラム(WEF)により先進的工場「ライトハウス」に選定された日立製作所の大みか事業所。電力や鉄道、上下水道、鉄鋼といった社会インフラ向けを中心とした情報制御システムの開発、製造、運用保守を担う拠点だ。評価されたのは、多品種少量生産における高効率生産などを、IoT(Internet of…
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進む工作機械の自動化、産業用ロボットを簡単導入
「メカトロテック ジャパン 2019」リポート[1]
人手不足や人件費の高騰により生産現場の自動化ニーズは高まるばかり。工作機械の展示会「メカトロテック ジャパン 2019」(MECT2019、2019年10月23〜26日、ポートメッセなごや)では、そうした現場のニーズに応えるべく、主要メーカーがこぞってロボットや人工知能(AI)を活用した新機能をアピ…
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進む工作機械の自動化、AIで現場をもっと楽に
「メカトロテック ジャパン 2019」リポート[2]
ロボットと並んでMECTの会場で多くの来場者の目を引いていたのが、工作機械における人工知能(AI)の活用だ。AIによって、生産現場における作業者の負荷軽減や装置のダウンタイム削減、稼働率向上が期待できるからだ。近年、工作機械メーカーがAI導入を本格化させており、各社がデモンストレーションや技術展示…
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日欧工作機械大手、デジタルと自動化にまい進
欧州工作機械見本市「EMO2019」報告
2019年9月、ドイツ・ハノーバーで世界3大工作機械見本市の1つ欧州工作機械見本市「EMO HANNOVER 2019(通称EMOショー)」(2019年9月16〜21日、ハノーバー国際見本市会場)が開催された。2年に1度開催される同見本市。今年は世界中から12万人近くが訪れた。今年は、欧州や日本の…
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「不良ゼロ」目指す、三菱電機“霧ヶ峰”工場の挑戦
三菱電機・静岡製作所、潜入リポート
2019年に市場投入から52年目を迎えた三菱電機の家庭用エアコン「霧ヶ峰」。「エアコンの世界最長寿ブランド」としてギネス世界記録に認定されるほど、ブランドの認知度は高い。だが、それに甘んじず、同社は積極的な攻勢をかけている。霧ヶ峰を生産する静岡製作所に「空調技術棟」を新設して開発力を強化。生産ライン…
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大手電機メーカーがロボットSI、「生産ライン設計」の丸ごと請負狙う
これまで専門SI事業者の独壇場だった市場に大手電機メーカーが参入し始めた。「ロボットシステムインテグレーション(ロボットSI)」の市場である。産業用ロボット向けのシステム開発を担うロボットSIは、工場などへのロボット導入には欠かせない存在だ。ロボットには、所望の動作を登録する教示(ティーチング)や…
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非互換のFA機器間でもデータ交換可能にする「OPC UA」、 なぜ日本で普及しない?
「OPC UA(OPC Unified Architecture)」という産業ネットワークのデータ交換仕様をご存じだろうか。非営利団体のOPC Foundationが2008年に発表、その後「IEC62541」として国際標準化された。2015年にはIoT(Internet of Things)で製…
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クルマをサイバー攻撃から守る、国連WP29が認証制度構築へ
コネクテッドカーの普及に伴い、サイバー攻撃への懸念が高まっている。それに対応するため国際連合の下部組織「WP29」が、クルマのセキュリティーにかかる認証制度の国際的な枠組み作りを進めている。 自動車メーカーやサプライヤーは今後、WP29が定める規制に沿ったセキュリティー対策を求められるようになるだ…
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「カブを電池交換式EVで実現できていたら、ホンダの歴史に名を刻めたのに」
「カブを電気自動車(EV)に、それも電池交換式で実現できたら、ホンダの歴史に名を刻めたのに」─。悔し気な表情を浮かべて話すのは、本田技術研究所二輪R&Dセンター主任研究員の三ツ川誠氏(所属・肩書きは取材時のもの)。電池交換式EVスクーター「PCX ELECTRIC」の開発責任者だ。
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「電池交換式」EVで始まった覇権争い、ベンチャーが先行し大手も参入
「充電中の待ち時間が長すぎる」─。電気自動車(EV)利用者の多くが抱えるこの不満を解決する、電池「交換式」モビリティーが続々と登場している。乾電池を入れ替えるように、使用済みと充電済みの電池パックを交換する。短いものなら10秒未満で交換作業が終わる。
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ナガセケムテックス:鋼とAlを接合、高い熱応力緩和性で強度2倍
ナガセケムテックス
ナガセケムテックスは、高い応力緩和特性を持つ熱可塑性樹脂と同じような特性を持つ熱硬化性エポキシ接着剤の開発、鋼-アルミニウム(Al)合金の異種材料接合用途での実用化を目指している。独自の熱可塑性エポキシ樹脂技術を利用し、限りなく熱可塑性樹脂に近い特性の高靱性熱応力緩和エポキシ系接着剤を開発した。
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セメダイン:CFRPには低温速硬化変性シリコーン系、鋼板は高耐熱・高強度エポキシ系
セメダイン
セメダインは従来製品の特性を超える2種類の新しい接着剤を開発した。炭素繊維強化樹脂(CFRP)を含む異種材料向け低温速硬化変性シリコーン系接着剤(MS接着剤)と超高張力鋼板(スーパーハイテン材)を含む鋼板向け高耐熱・高強度エポキシ系接着剤(EP接着剤)だ。
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横浜ゴム:CFRP接着で世界最強、低温速硬化ポリウレタン系接着剤
横浜ゴム
横浜ゴムは従来の接着剤の常識を打ち破り、強度にも伸びにも優れる低温速硬化ポリウレタン系接着剤を開発した。狙いはマルチマテリアル化が進みつつある自動車で、炭素繊維強化樹脂(CFRP)などを使う軽量化ボディーへの展開だ。
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次世代接着剤の活用で「接合革命」を勝ち抜け
「接合革命」が始まった。軽量化や材料の多様化により、これまでの溶接から接着剤への置き換えや併用が進んでいるのだ。けん引するのは自動車の車体を接着剤で接合する「構造接着技術」。先行する欧米企業は、一層の軽量化のために接着剤活用に積極的だ。産業技術総合研究所(産総研)と東京工業大学で構造接着技術の研究…
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海洋マイクロプラスチック問題、生分解プラが本命、脱プラは間違い
ウミガメの鼻にプラスチックストローが刺さった衝撃的な映像などにより、海洋に流れ出たプラスチック廃棄物の問題が大きな関心を集め、「脱プラスチック」を目指す機運が高まっている。しかし、プラスチックを十把ひとからげに扱うことは、そのさまざまなメリットの放棄につながる。
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ボルト13本を一気に仮締め、作業時間が20秒から5秒に
からくり四 工場最速 “締めINボルト”/アイシン・エィ・ダブリュ
ボルトの仮締めの手間を抑えるため、アイシン・エィ・ダブリュ(本社愛知県安城市)は13個ものソケットを備えたからくり「工場最速 “締めINボルト”」を製作した。サイドカバーを13本のボルトで製品に組み付ける際に利用する。同からくりで一気に13本の仮締めが可能になった。従来製品1台当たり20秒かかって…
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シリンダー1つでピック・アンド・プレース、からくりガイドでアームを弧の動きに
からくり参 ロボがっちゃん/カルソニックカンセイ
複数の仕掛けを組み合わせ、“からくり"のロボットを生み出したメーカーもあった。カルソニックカンセイ(本社さいたま市)の「ロボがっちゃん」である。「ファンコントロールモジュール(FCM)」の生産ラインにおいて、FCMに防湿材を挿入する装置(防湿剤挿入装置)へのFCM(ワーク)の投入・排出を自動化する…
日経クロステック Special
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