HY人財育成研究所 所長
トヨタ流人づくり
HY人財育成研究所 所長
目次
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そもそも人を育てるとは
第108回
「少数精鋭」の掛け声の下、会社から若手社員の育成を強化せよと言われています。今後は社員数を抑えながら、個々の社員の実力を高めて業績につなげる方針です。しかし、私たちはこれまでも人材育成を大切に思ってきており、若手の育成に心掛けてきたつもりです。一方で、何をもって育成したと言えるのかと問われると、心…
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部下がついてくる管理者になるには
第107回
私が言った通りに部下が動いてくれません。指示通りに動けば速く無駄なく進むのにとイライラすることもあります。どうしたら部下は従うようになるでしょうか。
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創業家出身社長が活躍するには
第106回
2023年2月14日、トヨタ自動車の豊田章一郎名誉会長が亡くなりました。同社を創業した豊田喜一郎氏の長男であり、6代目社長に就任した創業家直系の経営者です。トヨタ自動車の社長を10年務めた後、日本経済団体連合会(経団連)会長としても活躍しました。
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トヨタの社長を務めるには
第105回
2023年1月末にトヨタ自動車の社長交代が発表されました。53歳の若い執行役員が新社長に抜てきされて話題を集めています。一方、約14年間も同社の社長を務めていた豊田章男氏は代表取締役会長に就きます。
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部下に慕われる上司とは
第104回
職歴的にも年齢的にもそろそろ管理職が近づいてきました。自分に部下を管理したり指導したりできるのか少し不安ですが、頑張って部下から頼られる上司を目指したいと思っています。
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管理者を動かすには
第103回
複数企業が合同出資した工場に勤めています。最初は出資会社から出向された精鋭の管理者が工場を垂直立ち上げしました。地元で高倍率で採用された社員と同じ目標を持って切磋琢磨(せっさたくま)していました。
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米中対立を乗り越えるには
第102回
世界の覇権を巡る米国と中国の対立が先鋭化し、ウクライナ危機によって製造業におけるサプライチェーン(供給網)の分断が深刻になりつつあります。日本の製造業は部品や材料の調達先としても市場としても中国との結び付きが強く、米国と中国との対立がさらに激しくなると、中国製の部品や材料を使った製品を販売できなく…
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続・円安を生かすには
第101回
前回(2022年10月号)の内容、すなわち、円安が進むと日本の製造コストは世界的にみてそれほど高くない水準となるため、それを日本のものづくりの活性化につなげるべきだという提案はとても興味深いものでした。一方で、グローバル競争はますます激しくなっており、競争力の高い製品を国内で造らないと、結局は世界…
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円安を生かすには
第100回
急激に円安が進んでいます。一時(2022年9月7日時点)は1米ドルが144円台まで円が下落しました。大手を中心に日本企業はグローバル化を推進する過程で、為替変動への耐性を付けてきたとは思います。
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トヨタ生産方式の誤解を解くには
第99回
トヨタ生産方式について聞きたいことがあります。成長を続けているある日本企業が、長年トヨタ生産方式を実践し続けています。近年は中国をはじめ海外の企業で導入ニーズがあると聞きました。
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厚い壁を突破するには
第98回
日本の製造業は今、「三重苦」に襲われています。新型コロナウイルス禍の影響による半導体・部品不足に加えて、ウクライナ危機で深刻になった原材料・エネルギーの高騰、そして慢性的な人材不足です。
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製造業が成長を続けるには
第97回
トヨタ自動車の2021年度の決算は極めて好調でした。売り上げは31兆3795億円、営業利益は2兆9956億円と共に過去最高を記録しました。今や日本で最大の企業であり、世界一の自動車メーカーの地位を揺るぎないものにしています。
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新技術を量産に持ち込むには
第96回
開発部門の管理者を務めています。苦労して開発した新技術があり、なんとか実用化させたいと思っています。既存技術よりも性能も品質も上回るはずなのですが、量産の安定性については生産部門の知見に頼る必要があります。
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協力会社の力を引き出すには
第95回
先日、小島プレス工業(愛知県豊田市)がランサムウエア(身代金要求ウイルス)の攻撃を受け、トヨタ自動車の完成車工場が止まった事件がニュースになりました。
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在庫を確保するには
第94回
新型コロナウイルス禍が長引いている影響で、部品・材料の調達に混乱が生じています。これまでは在庫を極力抑えなければならないと言われてきましたが、今では「とにかく在庫は多めに持て」「世界中から部品・材料をかき集めろ」とガラリと変わりました。
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新技術分野に対応するには
第93回
最近、「エンジン車がなくなる」という趣旨の記事を多く見るようになりました。日本自動車工業会の豊田章男会長の「敵は炭素であり、内燃機関(エンジン)ではない」「日本の自動車産業の雇用は守る」との言葉に勇気づけられる一方で、「電気自動車(EV)専業」を宣言する自動車メーカーが増えてきて先行きを心配してい…
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「EVシフト」に対応するには
第92回
トヨタ自動車が電気自動車(EV)を強化する戦略を打ち出しました。ハイブリッド車(HEV)や高効率なガソリンエンジン車に強みを持つ同社が、欧米を中心とした「EVシフト」にならって、いよいよ本格的なEV開発・生産に乗り出すとなれば、部品・材料メーカーにも大きな影響が出そうです。
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特許戦略を立てるには
第91回
トヨタ自動車が「仲間づくり」と表現し、クルマの電動化について多くの企業と協業している点に注目しています。スマートシティー「ウーブン・シティ」では、自動車業界の枠を超えて通信や不動産などの企業とも協業しているほどです。
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開発効率を高めるには
第90回
開発部門の管理者を務めています。最近の悩みは、人員が限られているにもかかわらず、開発案件は増える一方であることです。経営陣からは、開発効率を高める施策を打つように言われており、開発メンバー全員で知恵を絞っているのですが、いまひとつ効果がありません。
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環境対応技術を開発するには
第89回
前回(2021年10月号)、カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)対応技術の開発を、多くの企業で協力して生み出すという考えをうかがいました。競合企業を含めて業界全体が直面する課題だからこそ、みんなで協力して技術開発する。