これまでの連載はこちら。
数字で見る現場
目次
-
「現実と理想がかい離」74.8% 、育成か確保か意見揺れる
調査テーマ「外国人技能実習制度の見直し」
政府は外国人技能実習制度の廃止と新制度の検討を始めた。実態と今後の方向について「日経ものづくりNEWS」の読者に聞いたところ、回答者の4分の3が現制度に「人材確保(現実)」と「人材育成(理想)」にギャップがあると認識していた。
-
競争力低下で悲観的見方、大手に限ると「円安はチャンス」
調査テーマ「円安による競争力への影響」
円安の急激な進行が止まらず、1ドル=149円台と約32年ぶりの水準に達した(2022年10月18日時点)。輸入で調達する原材料やエネルギーの高騰が製造業にも苦境をもたらす。
-
「新製品・サービスで成果」2割台、情勢変化で開発設計に試練か
調査テーマ「開発設計マネジメントの課題」
2019年から22年までの3年間で、新製品・新サービスによる企業の業績向上がやや難しくなってきた。新製品・新サービスを生み出す戦略決定、仕組み整備、業務管理といった開発設計マネジメントの取り組みが、業績に結び付きにくくなっている恐れがある。
-
6割が若手の基礎力低下を懸念、現場固有の技術の底上げが必要
調査テーマ「新入社員・若手に対する技術・技能の基礎教育」
新入社員や若手(入社3~5年程度)が持つ技術・技能の基礎力の低下を懸念する声は多い。アンケート結果でも6割程度が、「基礎力が失われてきていると思う」と答えた。一方で、そうした現場の懸念に対応すべく、基礎力を高める取り組みに力を入れている企業も多い。
-
検査や予防保全での活用が急増、人材不足対策の動きも活発に
調査テーマ「ものづくりにおける人工知能活用の現状と期待」
人工知能(AI)を「画像による品質検査」や「設備の予防保全」に活用する企業が増えている。課題はAI人材の不足で、各企業は対策に動き始めている─。日経ものづくりが2021年11月に実施したアンケート調査でこんな結果が出た。
-
7割超が部品・材料不足に直面、納期遅延で対応
調査テーマ「製造業における部品・材料不足」
「部品・材料不足」に75.1%が直面。そのうち64.2%が納期を遅らせている─。日経ものづくりが2021年9月に実施したアンケート調査でこんな結果が出た。部品・材料不足に直面する企業のうち「既に部品・材料不足の防止策に取り組んでいる」との回答は6割弱。
-
「導入済み」「予定なし」共に3割、課題は投資回収と保守費用
調査テーマ「脱炭素エネルギーの導入状況」
太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーをはじめ、水素やメタン、アンモニアなどを含む「脱炭素エネルギー」の活用状況を聞いた。その結果、回答者の9割弱が「脱炭素エネルギーの導入を推進すべき」と前向きに捉えていることが分かった。一方、今のところ「導入済み」は3割に留まり、「導入予定はない」との回…
-
日本の強み「品質」の維持難しく、 4割近くが不正の見聞ありと回答
調査テーマ「日本製造業の『品質』」
日本の製造業が世界に誇ってきた「品質」。しかし、その強みが揺らぎつつある。リコールに至るような不具合は後を絶たず、品質に関連した不正や偽装の発覚も続く。なぜ、このような状態になったのか。高い品質を実現する余力が日本の製造業から失われてしまったのか、「品質」に対する考え方を改めなくてはならないのか。…
-
コロナ禍で「すぐやる新規事業」、社内発アイデアの取り組み増加
調査テーマ「新規事業開発の方向」
新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の拡大に伴い、「新規事業開発関連の相談が増えている」(PwCコンサルティング)という。そこで、5年前(2016年3月号)と同様の新規事業についての調査を再度実施してみた。長期的に企業の強みを育てるような取り組みよりも、すぐに収益を上げられる新規事業を重視する傾…
-
4割超は防災対策不足と認識、部品調達はできても供給に難
調査テーマ「製造業の防災対策」
毎年のように地震や豪雨などの災害に襲われている状況を受けて、ものづくりの現場では防災対策の強化が進んでいる。自社の防災対策について「不十分だと思う」割合は、2018年時に比べると減っているが、それでも約4割を占め、安心できる状況とは言えない。「観測史上初」や「100年に一度」といった規模の自然災害が…
-
在宅・ビデオ会議を過半が評価、供給網も人も「分散が鍵」
調査テーマ「新型コロナ流行が製造業に与えた影響と収束後の変化」
在宅勤務/リモートワークやビデオ会議によって出社や国内外の出張の負荷が軽減される─。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)が製造業に与えた影響と変化についてのアンケート調査からは、このような現場の期待が浮かび上がった。自由意見では、「感染防止のため人の分散化が定着する」「サプライチェーンの分散化が…
-
宇宙ビジネスに8割が興味、事業性や技術仕様には不安
調査テーマ「宇宙関連ビジネス」
民間企業がロケット打ち上げに挑戦したり、人工衛星を活用した新たなサービスが登場したりと、近年、宇宙関連ビジネスが注目を集めている。今回の調査では8割がこうした宇宙関連ビジネスに「興味がある」と答えた。先端技術や厳しい仕様が要求されるイメージから、技術面で興味の対象となっているようだ。一方で、事業性…
-
6割がロボット導入に前向き、協働ロボへの期待もじわり
調査テーマ「産業用ロボットの導入・活用」
調査からは、人と同じ現場で使える協働ロボットについて、ユーザーの導入意欲が少しずつ高まっている様子が垣間見えた。実際、産業用ロボットの使い勝手を改善したり、新たな使い道を提案したりする製品・技術が続々と登場している。
-
水害後「何もしていない」が7割、「発生時のルールが最重要」の声
調査テーマ「工場の水害」
2019年は大規模な台風や豪雨によって、全国の工場が大きな被害を受けた。これら水害の発生を受け、勤務する会社や工場の災害対策は変わったか─。「工場の水害」に関するアンケート調査の結果では、水害対策を見直したり、強化したりしていないとする回答が7割超を占めた。
-
4割は「知らない」と回答、認知度の低さとコストが課題
調査テーマ「サーキュラーエコノミーへの取り組み」
海洋プラスチックごみ問題などをきっかけに、サーキュラーエコノミー(CE、循環型経済)を意識した製品やサービス、製造に対する関心が高まりつつある。
-
軽量・強度・機能の全てを期待、異種材料接合の採用の壁はデータと前例不足
調査テーマ「異種材料接合の実用化」
軽量化や機能性の向上といった面での効果の大きさから注目を浴びる異種材料の接合・接着技術。ニーズは異種金属同士での接合が金属とプラスチックの接合をわずかに上回り、軽量化、強度向上、機能性の付加の2つ以上の同時実現を期待する声が強かった。
-
「5G」導入で工場は変わる、課題はコストと老朽設備
調査テーマ「工場内のデータ通信環境」
2020年のサービス開始が予定されている第5世代移動通信システム(5G)。高速・大容量、低遅延、多数同時接続など、いずれも現行の4G(LTE-Advanced )移動体通信に比べて10倍以上の非常に高い性能を持つことから、産業用途での活用に期待が高まっている。
-
データサイエンティストに期待、「不具合の要因解析」や「異常の予兆検知」
調査テーマ「ものづくりデータサイエンティスト」
IoT(Internet of Things)の広がりによって製造業の中で収集・蓄積されるデータの質と量が大きく変わってきている。そのような状況の中で、その膨大なデータを分析・解析して生かすことができるデータサイエンティストの重要性が高まってきた。製造業におけるデータサイエンティスト(ものづくりデ…
-
AIは製造業に役立つはず、専門人材と学習データがそろうなら
調査テーマ「ものづくりにおける人工知能活用の現状と期待」
製造業での人工知能(AI)の活用に大きな期待が寄せられている。「品質検査」「予防保全」「計画の最適化」など、その用途もさまざまだ。しかし、まだコストが高いのに加えて、活用できる人材の不足や学習データ不足など導入・運用するための準備が整っていない。
-
「外国人に就労してほしい」が6割、8割が人手不足解消に期待
調査テーマ「製造業における外国人の労働」
人手不足解消のため、日本の製造業で外国人に働いてほしい。ただしコミュニケーションの取りづらさが課題だ─。「製造業における外国人の労働」に関するアンケート調査の結果からは、外国人の就労に肯定的で期待も大きいという結果が出た。