海洋プラスチックごみ問題などをきっかけに、サーキュラーエコノミー(CE、循環型経済)を意識した製品やサービス、製造に対する関心が高まりつつある。CEでは、廃棄物量を抑えたり、再利用や資源リサイクルを促進したり、シェアリングしたりしながら、利益を生み出して経済的に成立するビジネスモデルを目指す。しかし、調査からはまだまだ認知度が低い実態が浮かび上がった。コストがかかるとの懸念も強く、取り組みは限定的なようだ。
Q1
サーキュラーエコノミー(CE)とは
何か知っているか
4割以上が「知らない」(41.9%)と回答。「聞いたことはあるがよく知らない」(17.6%)と合わせると過半数はCEをよく知らない。「よく知っている」(15.5%)、「多少知っている」(25.0%)は合わせると4割ほどに上るが、認知度は低いと言わざるを得ない。
Q2 設計/製造に携わっている製品は、リサイクル性の高さを考慮した設計や構造となっているか(複数回答可)
CEの要素の1つである設計面でのリサイクル性について聞いた。28.4%が「リサイクルしやすい材料をなるべく使うようにしている」を挙げている。しかし、「特にリサイクル性は考慮していない」が34.5%とそれを上回る。「分からない」も17.6%で、CEを意識した製品設計に取り組んでいる現場は過半に満たない。取り組みはまだ限定的なようだ。