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日本の製造業が世界に誇ってきた「品質」。しかし、その強みが揺らぎつつある。リコールに至るような不具合は後を絶たず、品質に関連した不正や偽装の発覚も続く。なぜ、このような状態になったのか。高い品質を実現する余力が日本の製造業から失われてしまったのか、「品質」に対する考え方を改めなくてはならないのか。読者アンケートから実情を探った。(中山 力)

Q1 顧客が求める品質を維持するのが、難しくなっていると感じるか

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顧客が求める品質を維持するのが難しくなっていると「強く感じている」「やや感じている」は、合わせると8割近い。「全く感じていない」はわずか3.1%で、日本製造業が直面する品質維持への危機感は深刻である。顧客が求める品質と、供給側が競争力を維持しながら実現できる品質との間の乖離(かいり)が背景にありそうだ。

Q2 顧客の要求品質が、過剰だと感じたことはあるか

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顧客の要求品質が過剰だと「頻繁に感じる」「たまに感じる」との回答も8割近い。機能や性能に影響しないような外観の傷や、最終製品の顧客にとって付加価値とならないようなスペックを求められるといったケースがあるようだ。しかも、コストや納期について厳しい要求を突きつけられれば、供給側が品質向上に向けられるリソースは削られる。