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 新材料の中でも樹脂の開発は多様性に富んでいる。開発の方向性だけを見ても、耐熱性の向上や塗装レス化、脱化石燃料化、電気特性の向上、放熱性の向上、既存材料の置換といった具合で幅広い(図1)。

図1 樹脂の開発の方向性
図1 樹脂の開発の方向性
特性の向上やコスト削減、環境負荷軽減、軽量化などを目指して開発が活発になっている。
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 他の材料と比べて、樹脂は一般に低コストで軽く、成形しやすい性質があり、形状の自由度が高い。特性の異なるさまざまな樹脂が既に提供されており、これと他の材料を添加すると、機械的強度特性や温度・熱的特性、電気的特性といった機能を高めたり、追加できたりするノウハウも多い。設計者の目線で見ると使い勝手に優れ、便利な材料なのだ。

 今、樹脂の開発はかつてないほど盛り上がっている。その原動力の1つが、自動車分野で進む「樹脂エンジン」に向けた開発だ。エンジンやその周辺に使われる金属製部品を樹脂化する動きである。軽量化と低コストを同時に担う。

 一般に樹脂は金属と比べて熱に弱い。比較的耐熱性の高い樹脂を使っても、部品として使用する場合の耐熱温度は100~120℃程度にとどまる。この耐熱温度を高めて、一層の金属代替を狙う耐熱性樹脂が登場している。