自動車部品メーカーのジヤトコ(本社静岡県富士市)は、安価な協働ロボットを使った自動化に挑もうとしている(図1)。利用するのは、中国Shenzhen Yuejiang Technologyの「Dobot Magician」。4軸で可搬質量500gと性能は限られるが、設置面積が約160mm四方と小さく、何より14万円程度という低価格が魅力の協働ロボットだ。
ジヤトコでは、自動機を使った組立工程のメインラインにワークを供給するサブラインで、同ロボットを活用しようとしている。具体的には、組立工程で使うボルトなどの部材をトレー上に整列させる「ピック・アンド・プレース」作業をDobot Magicianに担わせる(図2)。部材を並べたトレーは、無人搬送車(AGV)を用いて組立ライン(メインライン)に運ぶ計画。2018年の稼働開始を念頭に開発を進めているところだ。