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使いこなすのが難しいのではないか─。そうした印象が強い5軸加工だが、取り組んだ企業は異口同音に「やってみたら案外使える。導入効果は大きい」と語る。では、5軸加工機を導入した企業がどう使っているのか、どんな恩恵があるのか。その実態をみてみる。

 「かつてなら受注をためらった発注にもすぐに対応できる」と、5軸加工機の導入効果を語るのは医療機器向け部品の加工を手掛ける和田機械製作所代表取締役の和田修平氏だ。

 同社が扱うのは、CTやMRI、レントゲン撮影器など向け部品加工(図4)。ロット数は多くても月産20~30個程度。一方、扱う品種は120~130と多い。それ故、割り出し加工を駆使した工程集約による自動化が稼働率向上に大いに効くと話す。

図4 和田機械製作所の加工サンプル
図4 和田機械製作所の加工サンプル
骨を削るためのヤスリを模したもの(a)と医療機器用の部品(b)。
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 なによりワンチャックで済む点に大いに利便性を感じているという。「段取り替えが減るので、治具の数や種類を減らせる。感覚的には工数はかつての半分程度になっている」(同氏)。

 旋削機能のある複合加工機であれば、いったん母材(棒材)をセットすれば数十個のワークを加工でき、自動化に大きく貢献している。段取り替えがないので経験の浅い作業者でも加工精度が確保できる点も魅力という。

 5軸機の恩恵を実感して、「初期投資額は大きいが十分ペイしている。今後も5軸機の台数を増やしていきたい」(同氏)と前のめりだ。2018年11月時点で工場では複合加工機2台と立形2台の計4台の5軸加工機が稼働(図5)。12月には新たに2台の5軸加工機を導入も決まっている。

図5 和田機械製作所で稼働している5軸MC
図5 和田機械製作所で稼働している5軸MC
DMG森精機の立形5軸MC「DMU 60 eVo」。この他に5軸複合加工機などを保有している。
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