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コンサル導入で若手が成長

 難易度が高いとの印象がある同時5軸加工について谷口氏は、「CAD/CAMの機能が進んでおり、自動生成の加工プログラムが十分使える。そこは予想以上」と評価する。

 実は導入前からノウハウがあったわけではない。同時5軸加工にせよ割り出し5軸加工にせよ利用は初めてだった。難削材の加工に明るいベテラン作業者も居なかった。

 そこで航空機産業専門の技術系コンサルタントに指導を仰いだ。現在も2回/月の頻度でコンサルタントを招き、航空業界の図面の読み方から材質と工具の相性、5軸加工の基礎までを学ぶ機会を設けている。学びながら同時5軸による高速加工や複雑形状加工に挑戦しているのだ(図17)。谷口氏が実感するのは若手作業者の成長。若手が考えた作業標準書をコンサルタントがレビューする過程を繰り返した結果、「根拠と合理性に基づいて加工を考えられるようになってきた」(同氏)。実際、CAD/CAMも5軸加工機も扱える若手が育ってきている*7

図17 加工方法の研究用に削ったサンプル
図17 加工方法の研究用に削ったサンプル
ブリスクの加工を想定したもので、写真手前の列はチタン、奥の列はアルミニウム合金。材料や加工条件を変えながら最適な加工方法を探っている。
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*7 航空機部門では作業者12人中3人が5軸加工に携わっている。

■変更履歴
掲載当初、「北菱」の社名が間違っておりました。お詫びして訂正します。現在は修正済みです。[2018/12/3 14:20]