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作品No. 003 企業名 アイシン精機 半田工場
作品名 安さん、楽さん、助けておやりなさい
・質量750kg、温度140℃の金型を手動で運べる
・手が挟まれる危険を低減

 アイシン精機は、人力のローラーコンベヤー「安さん、楽さん、助けておやりなさい」を考案した(図1)。質量が750kgもある高温の金型を、手動で安全かつ楽に成形機まで運べるからくりだ。

図1 アイシン精機が出展したローラーコンベヤー
図1 アイシン精機が出展したローラーコンベヤー
会場では実際のからくりの縮小版を展示した。(写真:日経ものづくり)
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 同社の半田工場(愛知県半田市)では、成形機に金型を搬送する方法で悩んでいた。従来はローラーコンベヤー上の金型を作業者が押して搬送していた。しかし金型の質量は750kgと重く、しかも140℃と高温である。手袋をはめても、特に女性の作業者にとっては負荷が高かった。

 安全性にも問題があった。作業中に作業者の手がコンベヤーと金型に挟まれる危険があったからだ。750kgの金型を移動させるとき、作業者は片方の手でコンベヤーのへりなどをつかんで自らの体を支えながら、もう片方の手で金型を押して搬送する。手の置き場所を間違えると、自分で動かした金型にひかれる恐れがあった。

 そこでローラーコンベヤーにからくりを施してこの悩みを解決した。「からくり改善くふう展」では「アイデア賞」を受賞。同社のブースでは、実際の作品の縮小版を展示した。