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中印イスラエルもSAR衛星に参入

 21世紀に入ってからは中国とインド、イスラエルがSAR衛星の研究開発で急伸している。

 中国は偵察衛星と推定される「遙感」シリーズのSAR衛星を2006年以降、立て続けに打ち上げ、これまでに8機の軍用に成功している。技術開発が目的の地球観測衛星「高分」シリーズでもSAR搭載の「高分3号」(2016年9月打ち上げ)で技術の蓄積を進めている。

 イスラエルは2008年に安全保障向け技術試験衛星と目されるSAR搭載の衛星「TecSAR」をインドのPSLVロケットで打ち上げた。この分野でイスラエルとインドは協力体制を組んでおり、インド初のSAR衛星「RISAT-2」(2009年4月打ち上げ)は、TecSARと同じSARを搭載している。インドはその後2019年末までに合計4機のSAR衛星「RISAT」シリーズを打ち上げている(図5)。

図5 インド初のSAR衛星「RISAT-2」
図5 インド初のSAR衛星「RISAT-2」
インドも2009年4月、同国初のSAR衛星「RISAT-2」を打ち上げた。(出所:ISRO)
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