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 ディスプレーでは、仮想現実(VR)/拡張現実(AR)向けの眼鏡型ヘッドマウントディスプレー(HMD)の出展が目を引いた。例えば、パナソニックは、質量が150g前後と小型軽量のVR用HMDを初披露した(図1)。VRグラス向けデバイスメーカーの米コピン(Kopin)社と共同開発した有機ELパネルを搭載。4K以上の解像度を持ち、ハイダイナミックレンジに対応する。加えて、パナソニック、Kopin、米3Mの3社で共同開発した光学モジュールを採用。ひずみを抑えた自然な映像を超単焦点で表示できるという。

図1 パナソニックが披露した眼鏡型VRグラス
図1 パナソニックが披露した眼鏡型VRグラス
解像度は4K以上でハイダイナミックレンジに対応する。(出所:パナソニック)
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 中国の新興企業エンリアル(Nreal)が出展した一般消費者向けARグラス「Nreal Light」はさらに軽い88gだ(図2)。サングラスのように小型なため、着用時の違和感が小さい。CESでは、Nreal Light向けアプリケーションソフトウエア(アプリ)を体験可能な状態で出展した他、一般販売などについても明らかにした。

図2 中国エンリアル(Nreal)が出展した眼鏡型ARグラス「Nreal Light」
図2 中国エンリアル(Nreal)が出展した眼鏡型ARグラス「Nreal Light」
質量88gと軽い。(写真:日経クロステック)
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 USBのType-Cコネクター/ケーブルを介してスマートフォンと接続して使う。これにより、データのやり取りとNreal Lightへの給電を行う*1。連続動作時間は、4000mAhの2次電池を搭載したスマートフォンと接続した場合で約2~3時間という。視力矯正用レンズの取り付けが可能で、日ごろ眼鏡を利用している人でも着用しやすい。この他、中国・レノボ(Lenovo)や米デル テクノロジーズ(Dell Technologies)の折りたたみディスプレーなどが来場者の注目を集めた。

*1 現時点で接続できるのは、米クアルコム(Qualcomm)のアプリケーションプロセッサー(AP)「Snapdragon 845」以上の処理性能を備えるAPを搭載し、かつ動作確認を実施した「Android」スマートフォン。