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小型協働ロボット「COBOTTA」など、デンソーウェーブでロボット開発を率いる澤田氏。小型軽量というポータビリティーとロボットならではの汎用性・柔軟性を生かせる現場はまだまだあるとみる。一方で、新しいユーザー層に向けて使いやすさの向上が欠かせないと語る。

澤田洋祐氏
澤田洋祐氏
(写真:上野英和)

 COBOTTAは質量4kgと人が片手で持て、100ボルト電源で簡単に使える。工場でもオフィスでも、実験室でもすぐ置ける。このような小型協働ロボットは、単純だけど安定した一定の作業をさせるのに向いていると思う。

 我々も、最近は今まで人が作業していたところポンと置いて一部の単純作業をさせる、人の作業を手伝わせるという使い方を訴えている。例えば5人の作業員を0人にできなくても、5人が3人になれば十分導入効果はある。実際に1人工を必要としない作業をCOBOTTAで自動化する例は少なくない。

単純作業は多い、自動化の余地はまだまだある

 例えば大手自動車メーカーの生産ラインでは、ある部品の配膳に使っている。作業者の向かいのCOBOTTAは部品を置くだけ。組み付けなどの作業は人が行う。従来の手作業で使っていた治具などをそのまま流用して導入コストを押さえつつ、費用対効果があったという。

 検査で使いたいとの需要も多い。流れてきたワークをカメラで撮影できるように所定の位置に置くという、言ってしまえば単純な作業だが、やはり誰かがやらなくはならない。それをCOBOTTAに置き換えるというものだ。

 やらせるのはあくまで1人工に満たないような補助作業だが、それでも人がやろうとすれば1人必要となる。それを協働ロボットで自動化できれば、余ったその1人を他の工程に回せる。

 実は現場にはそういう単純作業は多く、自動化の余地はまだまだあるはず。ロボットでできる作業、やはり人でないとできない作業をうまく仕分ければ、協働ロボットの使い道は十分ある。しかも、協働ロボットには、ポータビリティーやロボットならではの汎用性・フレキシビリティーという利点がある。いまの作業が不要になれば、別の作業に活用すればいい。状況に応じてやらせる仕事を切り替えられれば、現場で十分役立つ。