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受注減によって製品の生産量が減少している。開発・設計の領域でも、リモートワークの影響などで顧客や設計者間でのコミュニケーションを取りづらい状況がある─。日経ものづくりが2020年5月中旬に実施したアンケート調査「新型コロナ流行の製造業に与える影響と今後の対策に関する調査」では、こんな結果が出た。自由記入では、「受注の減少で6月の売上高がゼロ。7月以降の状況が見えない」と訴える声もあった。

Q1 新型コロナの流行が顕在化した2020年1月以降、製品の生産量が減少しているか

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「国内で減少している」(64.2%)との回答が6割を超えて最も多かった。調査時期は中国・武漢市の封鎖が解除され、中国の工場が稼働を再開し始めていた5月11日〜13日だったが、時間差で影響が顕在化したのか「アジア圏で減少している」(44.6%)とする回答も4割超。東南アジア圏の都市封鎖の影響の表れとも考えられる。一方で、「生産量は減少していない」(13.9%)とする回答も1割強あった。業種によっては影響を受けていないところもあるようだ。「その他」の自由記入では「医療機器なので生産量は増えている」「生産調整はあるが減産はない」といった記述も見られた。

Q2 製品の生産量が減少している理由は何か

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「受注減によって減少している」(84.4%)が最も多く、「自社生産拠点の稼働停止によって減少している」(30.7%)、「海外からの材料・部品を調達できないために減少している」(同)と50ポイント以上の差があった。「サプライチェーンの寸断」から「需要減少」へと、新型コロナの影響が大きくシフトしている状況がうかがえる。(Q1で「生産量は減少していない」「製品を生産する業態ではない」を選んだ回答を除いて集計)