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《ウォータージェットで分離する方法》

 造形物に高圧水を噴射してサポート部を除去する方法である(図4)。軟らかいゲル状のサポート材を採用する装置で適用される。温めて溶かす場合や水で溶かす方法に比べ、手早くサポート材を除去できる。ただし、微細な形状や厚みの薄い部分は高い水圧によって壊れる場合があるので注意が必要である。

図4 材料噴射法におけるサポート部の除去(ウォータージェットを使う場合)
図4 材料噴射法におけるサポート部の除去(ウォータージェットを使う場合)
軟らかいゲル状のサポート材を採用する装置で適用される。微細な形状や厚みの薄い部分は壊れる場合があるので注意する必要がある。(出所:ACSP)
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 ウォータージェット(高圧水洗浄機)を使用する前に、サポート部を手で大まかに取り除き、角などの細部は竹串などを利用して除去することで除去時間を短縮したり、破損を防いだりできる。

出力ビューローの活用

 材料噴射法のアディティブ製造を扱う出力ビューローに造形を依頼すると、時間およびコスト優先のために寝かされた状態で配置されることがほとんどである。そのため、意図しない部位にサポート部が付加され、後加工や仕上げが困難になる場合もある。

 出力ビューローでは3Dデータの持つ座標系を無視して配置する場合も多く、配置方向などを別途指示するか、あらかじめ複数の立体モデルを配置し、1ファイルにまとめてしまうといった方法で対応する。

 また、プラモデルのようにランナーでパーツ同士をつなげた状態で設計し、納入後にユーザー側で切り分ける方法もある。これらの方法では、アディティブ製造装置の最大造形寸法を超えないように注意しなければならない。