電気自動車(EV)の市場は急激に拡大している。ハイブリッド車(HEV)や燃料電池車などを含めれば、電動化の割合はさらに高くなるだろう。このような状況の中で、機械系の部品や技術が活躍する場はどこにあるのか。EV化で生まれる新たなニーズに対応した新しい技術が必要だ。EV時代のメカ技術を探った。

写真:ゲッティイメージズ
電気自動車(EV)の市場は急激に拡大している。ハイブリッド車(HEV)や燃料電池車などを含めれば、電動化の割合はさらに高くなるだろう。このような状況の中で、機械系の部品や技術が活躍する場はどこにあるのか。EV化で生まれる新たなニーズに対応した新しい技術が必要だ。EV時代のメカ技術を探った。
Part1 総論
自動車のパワートレーンとしてモーターを使用する電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)など、電動車の市場規模は着実に拡大している。電子・電気部品の搭載量が増える一方で、機械部品は減っていくだろう。これまで自動車産業を支えてきた機械系の部品メーカーに大きな変革の嵐が襲い掛かろうとしている。
Part2 事例編
代表的な機械要素部品の1つである軸受。エンジンに比べると数は減ってしまうが、電動車のモーターにも軸受は必要である。車輪の周辺やステアリング機構など、回転運動を伴う部品には軸受が引き続き使われる。ただし、EV時代の軸受には、エンジン車時代とは求められる性能や機能が大きく異なり、それに対応するための開…
Part3 分解編
米Tesla(テスラ)の電気自動車「モデル3」を分解調査した。ここでは、その一部を写真で紹介していく。
Part4 動向編
既存のエンジン車からの流用ではなく、当初から電気自動車(EV)への適用を前提として開発したプラットフォーム(PF)を採用する新世代のEV─。そうしたEVが欧州市場を中心に2021年にかけて続々と登場する。興味深いのは、そこには各社のEV戦略の違いが色濃く反映されていることだ。