本コラムは「中国工場トラブル回避術 原因の9割は日本人」(小田淳 著)からトラブルを避けるためのポイントを厳選してお伝えします。

連載
中国工場、トラブル回避のポイント
目次
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中国メーカーから、本気の見積もりを引き出すには?
中国の部品メーカーへ見積依頼した際に、やる気のある「本気度」の高い見積もりを引き出すのはなかなか困難です。高額な「お断りの価格」で見積もりを出されるケースが多いのです。
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失敗しない中国部品メーカーの選び方とは?
中国で部品メーカーを選定したり、適性を判断したりするために工場を訪問するとき、漠然と見て回ってしまいがちです。そこで私は「依頼する部品を造れるか」を念頭に見て回るようにしています。
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不良が発生しがちな、中国の製造現場とは?
不良 品が発生しがちな製造現場には3種類のパターンがあります。まず、基本的な「5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)」が徹底されていない製造現場。ただし、5Sはその部品メーカーのオーナーや社長の方針ともいえます。設計者が製造現場の担当者に5Sの問題点を指摘しても改善されるものではありません。
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中国メーカーとの打ち合わせを成功させる進め方は?
中国 に出張して部品メーカーを1日かけて訪問したのに「あまり仕事が進まなかった」と感じた経験がある人は多いと思います。せっかく時間をかけて中国のメーカーを訪問するのですから、日程の確認や問題点の指摘、変更の依頼、コストの相談などさまざまな打ち合わせを効率良くこなしたいと考えるのが普通でしょう。
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中国メーカーとの取引で、気を付けるべき点は?
部品 メーカーに発注すると、その依頼を受けた部品メーカーは他の部品メーカーと協力する場合が多々あります。日本では、部品を依頼する側はそれらの協力会社の存在をほとんど知らなくても、部品は問題なくできてきます。
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中国工場への依頼が、正しく伝わらない原因は?
中国 のメーカーに仕事を依頼した際に発生するトラブルや不良品の原因の多くは、実は製品化プロセスにおける日本人と中国人の間のやり取りにあります。そして、私たち日本人が中国人へのアプローチ方法を改善すれば、それらの多くの問題は事前に回避できます。製品化プロセスからの改善である「源流管理型」、そして日本…