大型ファンで基板両面を冷やす
PS5の冷却ファンはミネベアミツミ製で、直径120mm、厚み45mmと大きく分厚い。PS3やPS4と同じ遠心式を採用した。遠心式ファンは全周方向に風が出る方式で、デスクトップパソコンで一般的な軸流ファンに比べて、風量は少し小さいものの、静圧が少し高いという特性を備える。
封印シールに隠されたネジを取ると、黒い樹脂製のフレームを外せるようになる(図4)。黒いフレームの下には光学ドライブユニットがあり、その下にアルミニウム合金製のサブフレーム(シールド板)を挟んで、メイン基板が配置されている。
補助的なヒートシンク搭載
後述のメインフレームに配置した大型ヒートシンク以外に、サブフレームにも放熱フィンとヒートパイプを備える(図5)。
サブフレームは、メイン基板の裏面側に位置する。メイン基板の裏面に実装されたDC-DCコンバーターなどの電源系を冷却するために、サブフレームに放熱フィンやヒートパイプ1本を設けている。サブフレームを取り外すと、メイン基板の全景が見える(図6)。大型ヒートシンクを固定するのに、I字の板バネを2本、十字にクロスさせて固定している。