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 ものづくりに関する技術者の基礎的なスキルや知識の低下は、危機的なレベルになっている─。そう考える技術者が多いことが、日経ものづくりの実施したアンケートで明らかになった。「かなり危機的な状況」「やや危機的な状況」を合わせると85.1%にもなった(図1アンケート結果の詳細はPart3参照)。

図1 ものづくりの基礎力の低下に対する危機感
図1 ものづくりの基礎力の低下に対する危機感
ものづくりの基礎力低下における現在の状況が、日本の製造業にとって危機的なレベルにあると思うかどうかを聞いた「『日経ものづくりNEWS』読者アンケート」の結果。85.1%が危機感を持つ。
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 アンケート回答者からは、「加工や検査の原理、理想と現実の違いを理解し、製品に要求される機能や性能を的確に見抜き、合理的に実現できる設計や工程を考える力など、ものづくりの本質の理解が不足している」(自動車等輸送用機器メーカー、研究開発)、「しっかりと自分で調べ、考え、修正しながら結果を出す力が身についていない」(総合電機・家電メーカー、設計)といった声が寄せられている。

 世界市場での厳しい競争を勝ち抜くため、ほぼ全ての製造業が低コスト化や開発期間の短縮といった効率化に取り組んできた。価値を生み出さないムダな作業を、標準化や共通化、デジタル技術の活用などによって極力減らしていこうという取り組みである。しかし、こうした取り組みは技術者の基礎力低下を招く懸念がある。