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企業名:アイシン
作品名:くるくるちゃん
  • コンベヤーに回転台を組み込み
  • ドアハンドルの目視検査を効率化

 アイシンの「くるくるちゃん」は、自動車のドアハンドルの回転塗装に使う治具をコンベヤー上で回転させるからくりである(図1*1。いわゆる回転台で、作業者はパレットに載った治具をパレットごと手で回転させながら、塗装を終えたドアハンドルを1個ずつ取り外して検査する。

図1 くるくるちゃん
図1 くるくるちゃん
コンベヤー上で回転塗装用の治具を回せるようにした。従来は、コンベヤーとコンベヤーの間に独立した回転台を別途用意していた。(出所:アイシン)
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*1 出展当時はアイシン精機。同社は2021年4月、アイシン・エイ・ダブリュと経営統合してアイシンとなった。

 同社衣浦工場(愛知県碧南市)では、自動車のドアハンドルの部品を製造している。その塗装工程で用いるのが回転塗装用の治具だ。(図2)円筒形の治具の外周に沿って複数のドアハンドルを取り付け、回転させながら塗装する*2

図2 回転塗装用の治具
図2 回転塗装用の治具
ドアハンドルを取り外したところ。パレットに載った治具がコンベヤー上を流れる。この治具自体は回転機構を持たない。(出所:アイシン)
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*2 回転塗装は、一般に塗膜の厚さを均一にしやすい塗装手法とされる。

 塗装を終えたら、治具に載せたまま乾燥させ、ベルトコンベヤーに載せて検査工程に流す。検査工程では、作業者がドアハンドルを治具から取り外し、目視で検査する。このとき、回転塗装のように治具を回せれば、円周上のどのドアハンドルも取り外しやすい。

 これまでは、コンベヤーとコンベヤーの中間に独立した回転台を用意し、コンベヤーからいったん回転台の上に載せ替えた上で取り外しと検査を進めていた(図3)。

図3 改善前の作業イメージ
図3 改善前の作業イメージ
作業を上から見た様子。13kgの治具を人手で載せ替えていた。(出所:アイシンの資料を基に日経ものづくりが作成)
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 具体的には、塗装後のドアハンドルを載せた治具がコンベヤーを流れてくると、作業者が治具ごと持ち上げて、回転台まで運んで載せる。次に、手で治具を回転させながら1個ずつドアハンドルを取り外して目視で検査し、問題なければ通い箱に収納していく。全て取り外したら、治具を再び持ち上げてコンベヤーに載せて流す。ただし、治具の質量は13kgと重く、作業者の負担となっていた。