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 CKDなどの社員からなるワーキンググループ(WG)は検査向け自動化プラットフォームの応用展開に取り組んだ。同WGは2019年度まで、温湿度センサーや産業用のエッジコンピューター「RT-edge」(マイクロネット)を使って溶接工程での不良発生原因を分析していた。そうした構築済みのシステムを別の設備に展開する「活用天国」(WGのメンバー)の実現を目指した*1

*1 IVIでのWGの呼称は「6A01」。

不明瞭な不良と温度の関連性

 横展開するに当たっては、部材を溶かすという点で溶接と共通する溶着の工程を20年度の実証実験の対象に選んだ(図1)。具体的には、CKDの四日市工場で生産している電磁弁の部品を対象とした。電磁弁は最終的に他社製の半導体製造装置などに組み込まれ、薬液やガスの供給を制御する。

図1 実証実験を行った超音波溶着機
図1 実証実験を行った超音波溶着機
(出所:IVI)
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