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 企業概要 
諏訪田製作所
創業:1926年 従業員数:60人 事業内容:園芸用品、家庭用品の製造・販売

鍛冶屋を祖業とする諏訪田製作所(新潟県三条市)は、工場を開放して現場を見てもらう「オープンファクトリー」に力を入れている。それは現場の職人たちのやりがいにもつながっている。

 「火を使い、鋼を鍛えて刃物を作る鍛冶屋です」─。諏訪田製作所(新潟県三条市)の3代目代表取締役である小林知行氏は、自社についてこう語る。同社はものづくりで知られる新潟県燕三条地区を代表する企業の1つ。「SUWADAのつめ切り(喰切(くいきり))」は世界的にも有名で、実は筆者も愛用している(図1)。

図1 諏訪田製作所が造る「喰切」
図1 諏訪田製作所が造る「喰切」
はさみの一種だが、左右の刃を擦り合わせて切る一般的なはさみと異なり、刃を食い込ませて切る。もとはくぎなどの鉄材を切るために用いられる道具だったが、戦後この技術が盆栽用はさみや高級つめ切り(写真右側)へと受け継がれていった。写真はオープンファクトリーイベント「燕三条 工場の祭典」での同社の展示品。(出所:ベッコフオートメーション)
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