世界最大級の産業技術の国際展示会「HANNOVER MESSE 2022」がドイツ・ハノーバー市で、3年ぶりにリアルで開催された。世界情勢の混乱を乗り越え、多くの出展があった。キーワードは「環境・エネルギー」。インダストリー4.0に象徴される、デジタル化の次を見据える欧州製造業の「今」をレポートする。

特集
インダストリー4.0から環境・エネルギー対策への転換
ハノーバーメッセ2022報告
目次
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デジタルツインもロボットも、リアルに伝わる最新技術の底力
Part3 注目のアイテム
水素をはじめとした環境・エネルギー対策に関する技術の展示が目立った「HANNOVER MESSE 2022」。一方で、「デジタルツイン」や「5G」「ロボット」といったインダストリー4.0の軸となるデジタル技術の展示も充実していた。
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生産現場の変革から環境への対応に、欧州が向かう「デジタル化の先」
Part2 主要テーマは「水素・燃料電池」
ドイツの製造業と言えば「インダストリー4.0(Industry 4.0)」。特に「HANNOVER MESSE」はここ数年、インダストリー4.0の祭典という側面があったと言っていいだろう。
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コロナと紛争の影響で出展企業は縮小、拡大した水素エネルギー関連の展示
Part1 変貌した巨大展示会
世界最大級の産業技術の国際展示会「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ) 2022」が2022年5月30日~6月2日、ドイツ・ハノーバーで開催された。新型コロナウイルス感染症の影響で一時開催を見合わせていたので、リアル開催としては3年ぶりだ。