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 世界最大級の産業技術の国際展示会「HANNOVER MESSE(ハノーバーメッセ) 2022」が2022年5月30日~6月2日、ドイツ・ハノーバーで開催された(図1)。新型コロナウイルス感染症の影響で一時開催を見合わせていたので、リアル開催としては3年ぶりだ。

図1 HANNOVER MESSEコンベンションセンターの外観
図1 HANNOVER MESSEコンベンションセンターの外観
(写真:ドイツメッセ)
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 今年で75周年を迎えたHANNOVER MESSEはさまざまな意味で、例年と違った。最も大きな「異変」は展示会の規模だ。今回の出展社数は2019年の約6500社に対し、6割減の約2500社だった。

 出展社の少なさは会場のマップからも見て取れる(図2)。例年はフル稼働していた27棟のホールのうち、今年展示会場として使用したのは10ホールにとどまった。建物の中も「例年と比べてブースの密度が低く、大手企業などが出す2階建てのブースもほとんど見られなかった」(コロナ禍前のHANNOVER MESSEを知る来場者)とややにぎわいに欠けたようだ。

図2 HANNOVER MESSE 2022の会場マップ
図2 HANNOVER MESSE 2022の会場マップ
マップ上で色が付いているホール2~6、8、9、11~13が主な展示会場だった。例年はホール14~27も使用している。(写真:ドイツメッセ)
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