約10年前、「誰でもメーカーになれる」ツールとして話題となった3Dプリンター(付加製造装置)。当時は個人のホビーや試作の範囲を超えた活用例が少なく、産業用途ではまだ使いにくいというイメージが広がってブームは終息した。ところが、着実に技術は進歩し、欧米を中心に最終製品を造る手段として利用が広がっている。欧米と比べて3Dプリンターの普及が遅れる日本でも少しずつ活用例が増えてきた。先進的な活用例と共に近年の開発動向を紹介する。