写真:トヨタ自動車
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 トヨタ自動車が約14年ぶりとなる社長交代人事を発表した。2023年4月1日付で佐藤恒治氏が執行役員から新社長に就いた。久々の技術系の社長の誕生だ。量販車の部品の開発設計から高級車のプロジェクトリーダーである「チーフエンジニア」まで幅広い経験を持つ人物が、トヨタ自動車の12代目社長として同社を率いる。

 際立つ特徴はまず、若さだ。創業家出身以外の社長として初めて53歳で社長に就任する。もう1つの特徴はクルマ好きであること。佐藤新社長自身が「クルマ好きであり、クルマづくりが大好き」と会見で語ったほどだ。

 Part1では新社長に対する期待と課題に、Part2では新社長の技術者としての歩みに、Part3では社長交代人事に対する同社の技術系OBの見方に、そしてPart4では電気自動車(EV)事業の改革の今後について迫った。