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 期待が大きいローカル5G。だが企業が問題なく導入して使える“実用”レベルに至るには、クリアしなくてはならない多くの課題がある。

周波数の大半が屋内限定に

 ローカル5Gに割り当てられる周波数帯のうち、屋内外で使えることが確定しているのは28.2G~28.3GHzの100MHz幅である(図2)。残りの1GHz幅は未定で、屋内限定になる可能性がある。屋内外で使えることが確実な周波数は少ない。ローカル5Gを農地や工事現場といった屋外で使う想定なら注意が必要だろう。

図2●ローカル5Gの使用場所に関する条件
図2●ローカル5Gの使用場所に関する条件
屋内外で使えることが確実な周波数は少ない。このためローカル5Gを農地や工事現場といった屋外で使うことを想定しているなら注意が必要だ。
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 4.6G~4.8GHzと28.3G~29.1GHzには別の用途で使用している企業、組織が既に存在する。このため、ローカル5Gは共用条件を設けたうえで割り当てる。

 4.6G~4.8GHzは公共の業務用通信が使用している。具体的な用途は示されていないが重要度が高いため、電波干渉などによる影響が出ないように制度化される。利用は屋内などの閉じた空間に限られる可能性がある。

 28.3G~29.1GHzは衛星通信事業者が地上局から衛星への上り通信で使用している。ローカル5Gは、この上り通信への干渉を回避しなくてはならない。同周波数帯も、利用は屋内などの閉じた空間に限るといった条件が付く可能性がある。

SAの仕様策定が遅れる

 米国や韓国など日本に先駆けてサービスが始まった地域もあるが、5Gはまだ初期段階。端末などの機器は4Gに比べると少なく、ネットワーク構成によってはさらに選択肢が限られる。

 5Gには2種類の構成がある。4Gと5Gを組み合わせたNSAと5Gだけで構成するSAだ(図3)。携帯電話事業者は既に4Gのサービスを提供している。よって4Gから5G NSA、5G SAと段階的に移行していくのが自然な流れとなる。早期に5Gサービスを始めている携帯電話事業者は基本的にNSAでネットワークを構成している。

図3●5Gのネットワーク構成
図3●5Gのネットワーク構成
4Gと5Gを組み合わせたNSA(Non Stand-Alone)と5Gだけで構成するSA(Stand-Alone)がある。ただSAの仕様はまだ完成していない。現状ではNSAが現実解。
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▼NSA
Non Stand-Aloneの略。
▼SA
Stand-Aloneの略。