全5500文字
PR
問題1 令和3年度春期 ネットワークスペシャリスト試験 午後Ⅰ問2から抜粋および改変

 D社は、本社及び三つの支社を国内にもつ中堅の商社である。

〔D社の現行のネットワークの概要〕

  • (1)社内のネットワークの経路制御にはOSPFを利用しており、OSPFプロトコルを設定している機器は、ルータ、レイヤ3スイッチ(以下、L3SWという)及びFWである。
  • (2)本社のLANのOSPFエリアは0であり、支社1~3のLAN及び広域イーサ網のOSPFエリアは1である。
  • (3)FWにはインターネットへの静的デフォルト経路を設定しており、①全社のOSPFエリアからインターネットへのアクセスを可能にするための設定が行われている。

 D社の現行のネットワーク構成を図Aに示す。

図A D社の現行のネットワーク構成(抜粋)
図A D社の現行のネットワーク構成(抜粋)
[画像のクリックで拡大表示]

 D社の現行のネットワークにおける各セグメントのIPアドレスを表Aに示す。

表A D社の現行のネットワークにおける各セグメントのIPアドレス(抜粋)
表A D社の現行のネットワークにおける各セグメントのIPアドレス(抜粋)
[画像のクリックで拡大表示]

〔OSPFによる経路制御〕

 OSPFは、リンクステート型のルーティングプロトコルである。(中略)。OSPFには、②複数の経路情報を一つに集約する機能(以下、経路集約機能という)がある。D社では、支社へのネットワーク経路を集約することを目的として、③ある特定のネットワーク機器で経路集約機能を設定している(以下、この集約設定を支社ネットワーク集約という)。支社ネットワーク集約がされた状態で、本社のL3SWの経路テーブルを見ると、a~gのそれぞれを宛先とする経路(以下、支社個別経路という)が一つに集約された、[a]/16を宛先とする経路が確認できる。またD社では、支社ネットワーク集約によって意図しない④ルーティングループが発生してしまうことを防ぐための設置を行っているが、その設定の結果、表Bに示すOSPF経路が生成され、ルーティングループが防止される。

表B ルーティングループを防ぐOSPF経路
表B ルーティングループを防ぐOSPF経路
[画像のクリックで拡大表示]

設問1

 本文中の[a]に入れる適切な字句を答えよ。

設問2

 本文中の下線①について、設定の内容を25字以内で述べよ。

設問3

 〔OSPFによる経路制御〕について、(1)~(4)に答えよ。

  • (1)本文中の下線②について、この機能を使って経路を集約する目的を25字以内で述べよ。
  • (2)本文中の下線③について、経路集約を設定している機器を図A中の機器名で答えよ。
  • (3)本文中の下線④について、ルーティングループが発生する可能性があるのは、どの機器とどの機器の間か。二つの機器を図A中の機器名で答えよ。
  • (4)表B中の[b]、[c]に入れる適切な字句を答えよ。
※問題では情報処理技術者試験のネットワークスペシャリスト試験の表記を、本文では日経NETWORKの表記を用いている。