インター博士 現代のインターネット技術のうち、最も重要なものの1つがDNS▼だ。
ネット君 まぁ、確かに。通常、宛先などの指定にはドメイン名を使いますものね。
インター博士 そうだろう。そこで今回はDNSに関する問題を取り上げる。
コンテンツサーバーとリゾルバー
まずはDNSサーバーの基礎知識を確認しておこう。DNSサーバーはコンテンツサーバーとフルサービスリゾルバー▼に分類できる(図1)。コンテンツサーバーは、ゾーンの情報を管理するDNSサーバーで、権威DNSサーバーとも呼ばれる。ゾーンとはコンテンツサーバーが管理するドメインの範囲を指す。
一方、フルサービスリゾルバーはクライアントからの問い合わせを受け付け、コンテンツサーバーに問い合わせるDNSサーバーである。
フルサービスリゾルバーに問い合わせるソフトウエアはスタブリゾルバーと呼ばれる。
スタブリゾルバーからフルサービスリゾルバーへの問い合わせは再帰問い合わせ、フルサービスリゾルバーからコンテンツサーバーへの問い合わせは反復問い合わせと呼ぶ。
フルサービスリゾルバーのうち、過去の応答をキャッシュ(保存)するフルサービスリゾルバーはキャッシュサーバーとも呼ばれる。キャッシュすることで反復問い合わせの回数を減らし、スタブリゾルバーへの応答速度を高める。
スタブリゾルバーからの再帰問い合わせを受け付けるものの、自分では反復問い合わせをせず、別のフルサービスリゾルバーに再帰問い合わせをするDNSサーバー▼もある。このようなDNSサーバーはスレーブサーバー▼と呼ばれる。また、スレーブサーバーからの再帰問い合わせを受け付けるフルサービスリゾルバーはフォワーダーと呼ばれる。