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今月の1本!

4/14 ワクチン予約システムで障害 アクセス集中でつながりにくく

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 地方自治体が運営する新型コロナウイルスワクチンの接種予約システムで障害が相次いで報告された。主にアクセス集中により予約システムのWebサイト(予約サイト)につながりにくくなった。

 アクセス集中以外の原因で予約できなかった自治体もあった。中野区は4月21日に予約サイトなどで受け付けを開始したが、予約システムに誤った情報を登録していたために利用者は予約できなかったという。さらに予約システムの修正作業中に予約を受け付けるというトラブルが重なった。表面上は受け付けていたが、実際には受け付けたことにはなっていなかった。

 木更津市ではオンライン予約を5月10日に開始する予定だったが、誤って予約サイトをそれより前に公開してしまったとして4月16日に謝罪した。開発中の予約サイトで入力しても予約は完了していないとした。また、ほかの自治体では「存在しない予約枠で予約を受け付けた」「入力した希望会場とは異なる会場で予約されている」といったシステムのバグも見つかっている。

https://www.city.kisarazu.lg.jp/kurashi/kenko/kansensho/1007929/1008597.html
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/102500/d030485.html

4/30 千葉大附属病院で患者情報流出 クラウド上で閲覧可能な状態に

 千葉大学医学部附属病院は、患者情報がクラウドサービス上で閲覧可能な状態になっていたとして謝罪した。患者情報は586人分で、名前や生年月日、診断名、入退院日、入院目的などが含まれていた。

 流出したのは、職員がクラウドサービスに保存していた患者情報。同病院ではクラウドへの患者情報の保存を禁じていた。その職員が4月25日、宅配業者を装ったフィッシングメールを通じてクラウドサービスのIDとパスワードを窃取されたため、第三者が閲覧できる状態になったという。

 同病院は、全職員に対して個人所有のパソコンに患者の個人情報を保存しないことややむを得ず保存する場合は匿名化することを教育していたが、それが実践されていなかったと説明。個人情報を含む情報管理の方法を改めて周知徹底するとしている。

https://www.ho.chiba-u.ac.jp/hosp/info/20210430info.html