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とある企業の情報システム部門。入社3年目で無線LAN導入プロジェクトの主担当として指名された好奇心旺盛な通称「ネコSE」。豊富な知識を持つ「センパイ」の指導の下、電波状況の調査を終えてようやく導入台数も決まったようで…。

ネコSE:センパイ、センパイ。

センパイ:なんだい猫瀬くん。今日はどうしたんだ。

ネコSE:事前サイトサーベイを先日実施しまして、アクセスポイント(AP)の台数がだいたい算出できました。

センパイ:そうか。全部で何台くらいになりそうなんだい?

ネコSE:それが全フロアで115台になりそうです。APの台数が多くなるので自律型ではなく集中管理型で構成しようと考えています(図1)。

図1●管理方式は自律型と集中管理型の2種類
図1●管理方式は自律型と集中管理型の2種類
無線LANの管理方式には個々のAPで制御する自律型と、無線LANコントローラーがAPを制御する集中管理型がある。
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センパイ:いいね。集中管理型なら詳細な設定情報を無線LANコントローラー(以下コントローラー)が保持して、複数のAPを管理できる。コントローラーはさらに、最適な電波環境となるようにチャネルを選び、電波出力も自動的に調整する。自律型に比べて使い勝手がよく、管理しやすい。

ネコSE:自動で調整してくれるのですね。素晴らしい。

センパイ:管理面だけでなく機能面でも集中管理型のほうが充実しているんだ。例えばゲスト用に設定するWeb認証の画面をコントローラーが提供してくれる。

▼事前サイトサーベイ
無線LANを設計する際に、現地の電波状況を確認する作業。実際にAPを設置して電波を出して、電波の届く状況などを確認する。