

当事者が語る! トラブルからの脱出

目次
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無線LANが不定期に途切れる 通信プログラムの改修で対処
工場内の設備を監視するIoTデバイスの無線LAN通信が不定期に途切れるトラブルが発生した。原因は工場内の過酷な電波環境。無線LANの電波強度を高めるために中継器を導入。さらにIoTデバイスで動作する通信プログラムを改修して、実用上問題のないようにした。
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オンライン授業ができない 帯域不足でZoomが利用不能に
小中学校でオンライン授業を開始したところ、一部の中学生がビデオ会議システムのZoomに接続できなかった。このため中学校では中止した。原因はトラフィックの急増によるインターネット接続回線の帯域不足。100Mビット/秒から1Gビット/秒に増速するとトラブルは解消した。
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正確な通信速度を測れない 原因はファームのバグと設定ミス
ケーブルテレビ事業者が10Gビット/秒対応FTTHサービスの提供開始に向けて通信速度を測定した。だが測定装置でエラーが発生して測れない。測定できた場合でも想定した速度が出ない。調査の結果、測定装置のファームウエアにバグがあり、設定にもミスがあることが判明した。
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サーバーにログインできない 原因は設定と配線の二重ミス
ファイルサーバーにログインできなくなった。正しいIDとパスワードを入力しても認証に失敗する。調査の結果、設定にミスがありバックアップのドメインコントローラー(DC)を参照していたことが判明。配線ミスによりそのDCと通信できなくなったことでトラブルに発展した。
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IPv6ではサイトが表示されない 原因はONUの初期不良
IPv6対応のインターネット接続回線を導入したところ、Webサイトにアクセスしようとするとエラーが時々発生した。その後状況は徐々に悪化。ルーターを再起動しないとWebサイトが表示されなくなった。プロバイダーの指摘で、原因はONUの初期不良だと分かった。
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光回線切り替えで接続不能に 原因は古いLANケーブル
インターネットに接続する光回線をギガビットに切り替えたところ、ネットワーク機器は対応しているのに接続できなくなった。原因はLANケーブル。光回線の終端装置とルーターを結ぶケーブルが古かったため、接続できなくなっていた。LANケーブルを交換すると無事開通した。
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共有フォルダーを開けない 機能更新で資格情報が破損
Windows 10の機能更新プログラムを適用したら共有フォルダーを開けなくなった。原因は「ホームグループ」に設定された資格情報の破損。古い資格情報を削除してからホームグループを作り直すと、以前と同じように共有フォルダーを開けるようになった。
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インターネットに接続できない 誤接続と機器の故障が同時発生
大学のある建物でインターネットに接続できなくなった。無線LANルーターでのケーブルの誤接続を見つけて対処したが解決しなかった。原因はそれだけではなかったためだ。別のルーターが故障して不正なパケットを出し続けていた。そのルーターを切り離してトラブルを解決した。
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拠点のネットワークが不通に 遠隔からの作業では解決できず
遠隔地の拠点から「ネットワークが使えなくなった」という連絡が本社に入った。支社の担当者と協力して遠隔から調査した結果、原因がループだと推測したが解決には至らなかった。最終的には拠点に直接出向いてループを形成しているLANスイッチを見つけ、トラブルを解決した。
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インターネットにつながらない 誤接続でUTMが見えなくなる
ある医療機関で職員のパソコンがインターネットにつながらなくなった。ルーターやデフォルトゲートウエイとして使っていたUTMの不調を疑ったが、機器には異常がなかった。調査の結果、LANケーブルの誤接続によってUTMがパソコンから見えなくなったのが原因だと分かった。
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ファイルがなかなか開かない サーバーまでの経路に問題
データセンターに設置したサーバーのファイルを開こうとすると突然時間がかかるようになった。調査をすると、社内ネットワークとデータセンターをつなぐ経路上に問題があることが分かった。インターネット接続回線を契約しているプロバイダーを変更してトラブルを解消した。
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スイッチ更新でAPにトラブル ギガビット非対応の機器が原因
スイッチをギガビット対応に更新したところ、複数の無線LANアクセスポイント(AP)でトラブルが発生した。スイッチとAPを直接つないだテスト環境では問題はなかった。調査の結果、スイッチとAPの間にあるPoE機器がギガビットに対応していなかったことが原因だと分かった。
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会社の2階だけがネット不通 原因はUTMの熱暴走
ある会社の2階にあるパソコンだけがインターネットにつながらなくなるトラブルが発生した。過去にも同様のトラブルが年に数回発生していたが、しばらくすると復旧していたという。社員へのヒアリングを基に調査したところ、5年以上前に導入したUTMの熱暴走が原因だと分かった。
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CT画像を表示できない 原因はコンシューマー向け製品
ある病院でCT画像をパソコンに表示できないというトラブルが発生した。パソコンと画像保管サーバーの通信経路を調べたところ、本来使われるべきではないコンシューマー向けのスイッチが存在し、故障していることが判明した。
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複合機からPCにデータが届かない、原因は30キロメートルも離れた場所にあった
富山県の立山駅の駅務室において複合機でスキャンしたデータがパソコンに届かなくなった。LANケーブルの誤接続を直すと届くようになったが、ほかにも問題があるとして調査を継続。その結果、30kmも離れた冬期閉鎖中の黒部湖駅に疑いの目が向けられた。
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IP電話機で通話できない障害発生、試行錯誤の末にたどり着いた驚きの原因
内線として使っていたIP電話機で通話ができなくなった。当初はPBXメーカーに頼り、PBXの部品を交換してもらったが障害は収まらなかった。そこで他のハードウエアを交換したり、IPアドレスの割り当て方法を変えたりしたが解決できなかった。最後の手段としてパケットキャプチャーやログで通信内容を調べたところ…
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電波は正常なのに無線LANにつながらない、原因は全く無関係の箇所に
ある商社のネットワークで、一部のノートパソコンが無線LANに接続できないトラブルが発生した。当初は無線LANの問題と考えたが電波には問題はなかった。原因は無線とは無関係の意外なところにあった。
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薬局のネットワークで障害発生、原因は「知識が乏しい担当者」の信じられない行動
複数の事業者がネットワークの構築に関わるケースは珍しくない。インターネット接続はA社に、社内ネットワークとクライアントパソコンはB社に、複合機はC社に、といった具合だ。その中には知識が乏しい担当者が作業する場合がある。今回のネットワークトラブルは、まさにそうした担当者によって引き起こされた。
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ネットワーク機器が不調になるも異常なし、「真犯人」は別にいた
社内にある一部のパソコンがネットワークにつながらなくなった。冗長化しているコアスイッチのうちの1台の電源を落とすとつながるようになるため、コアスイッチの故障を疑った。しかし「真犯人」は別にいた。
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病院のネットワークで通信障害、「ループ」を疑うも原因は別のところに
病院の2つの施設をつなぐWANで、通信が遅くなったり通信できなくなったりした。そのうちLAN内でも通信障害が発生。ループ接続を疑うが、スイッチが備えるループ接続検知機能でも見つからない。その理由は意外なところにあった。