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ある会社のネットワークが、落雷の影響で2度不通になった。1度目は落雷で発生した過電流(雷サージ)が電源経由で侵入してネットワーク機器が故障。対策を施したものの約8年後、LANケーブル経由の雷サージにより再度故障した。LAN用の対策製品を導入して解決した。

 自然災害の中で、特にネットワークのトラブルにつながりやすいのが落雷だ。落雷の影響でパソコンやネットワーク機器などが故障することがある。今回紹介するトラブルは、まさにそうした事例だ。三重県四日市市の岡山機械では、2度にわたってネットワークトラブルが発生した。PBXやネットワーク機器が故障して、電話やネットワークがつながらなくなった。。

トラブル発生時のネットワーク構成
トラブル発生時のネットワーク構成
2013年7月と2021年9月の2度にわたって落雷の被害を受けた。インターネットと電話がつながらなくなったほか、サーバーやパソコン、LANスイッチ、自宅の機器が故障する事態に見舞われた。
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 同社は、市内の工場に機械工具を納める卸売業などを手掛ける。社長の岡山 靖さんは、社内のシステムやネットワークを自ら管理している。

 1度目の被害を受けたのは2013年7月26日午後4時半ごろ。同社の事務所で仕事をしていた岡山さんは、夕立による雷の音を聞いて「サーバーやパソコンなどの電源を落としたほうがいいかもしれない」と考えていた。その矢先に落雷の轟音が鳴り響き、直後に事務所の照明が消えた。ブレーカーが落ちて停電したのだ。同社ではUPSを導入していたので、社内の機器の電源は落ちなかった。岡山さんは、従業員と「UPSのおかげで難を逃れた」などと話しながら仕事を続けた。

落雷直後に停電が発生
落雷直後に停電が発生
近所で落雷があった直後に停電したが、事務所内のUPSが動作して機器の電源は落ちなかった。
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