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割り振りの優先度を設定

 前述のAレコードと同様に、MXレコードも特定のドメインに対して複数指定できる。さらにAレコードの場合と異なり、優先度を指定できる。具体的にはMXレコードに用意されたプリファレンス値(preference)で指定する。このプリファレンス値が小さいほど優先度が高い。プリファレンス値は符号なし16ビット。0から66535の任意の値を指定する。

 複数のMXレコードが設定されている場合の流れは次のようになる(図5)。まず送信側のメールサーバーがDNSサーバーにMXレコードを問い合わせる。それに対してDNSサーバーは、対応するMXレコードをすべて返す。

図5●プリファレンス値が小さいサーバーから接続を試行
図5●プリファレンス値が小さいサーバーから接続を試行
送信側のメールサーバーはプリファレンス値が最小のメールサーバーに接続を試行。接続できなかった場合には次にプリファレンス値が次に小さいメールサーバーに接続を試みる。
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 それらを受け取ったメールサーバーはプリファレンス値が最も小さいメールサーバーに接続する。

 もしプリファレンス値が最小のメールサーバーと接続できない場合は、次に小さい値のメールサーバーに対して接続を試みる。

 このように受信側のメールサーバーを複数用意しておけば、障害が発生してもメールを受信できるようになる。

 なおプリファレンス値が同じMXレコードが複数ある場合には、送信側メールサーバーが任意に選択する。

ネット君 複数のメールサーバーに同じプリファレンス値を指定しておけば負荷分散になりますかね。

インター博士 DNSラウンドロビンとは違って順番に使うという決まりはないから「負荷分散されるかもしれない」といった感じだな。