ネット君 レイヤー4▼のプロトコルにはエラー制御があると聞きました。
インター博士 あるな。レイヤー4のTCP▼には、エラーが発生した場合に対処する仕組みがある。
ネット君 んでも、レイヤー3のIP▼とかレイヤー2のイーサネットにもあるって聞きましたよ。
インター博士 ふむ、エラー制御と一言にいっても色々あるということだよ。
一般的にネットワークにおけるエラー制御とは、パケット▼に関するエラーに対処することを指す。
エラーの1つが、データの破損である(図1)。パケットが宛先に届かないのもエラーの一種だ。パケットが途中で失われるため、パケットロスと呼ばれる。パケット自体には問題がなくても、ルーターなどのネットワーク機器に問題があると、パケットは宛先に届かない。
エラー制御はそれぞれのプロトコルで決められている。ただ、すべてのプロトコルがエラー制御を備えるわけではない。エラー制御がないプロトコルもある。
エラーの発生を検知
データ破損のエラーに対処するためには、エラーの発生を検知する必要がある。受信したデータを見るだけでは、そのデータが破損して今の形になっているのか、そもそも最初からそのデータが送られてきたのかは、受信側では判別できない(図2)。