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インター博士 今回はIPv6について話そう。

ネット君 IPv6といえばアレですよね。何と言っても広大なアドレス空間。IPアドレスが128ビットになったから枯渇知らず。

インター博士 まぁ、確かにIPv6というとIPアドレスの話が多いな。今回はIPv6のヘッダーに注目して、それ以外の特徴を見ていこう。

 IPv4とIPv6はどちらも同じIPでバージョンが異なるだけだが互換性はない。両者にはIPアドレスの長さ以外にも異なる点がある。違いはそれぞれのヘッダーを見るとよく分かる(図1)。まずヘッダーのサイズが異なる。IPv4は20オクテット+オプション、IPv6は40オクテットである。

図1●IPv4ヘッダーとIPv6ヘッダーの違い
図1●IPv4ヘッダーとIPv6ヘッダーの違い
IPアドレスのビット数が多い分IPv6のほうがヘッダーのサイズは大きいが、ヘッダーのフィールド数はIPv4よりも少ない。
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フィールド数は少なくなった

 だがフィールドの数はIPv6のほうが少ない。IPv4のフィールド数は12だが、IPv6は8である。

 IPv4はヘッダーのサイズが可変長であるのに対して、IPv6は固定長である点も異なる。IPv4ヘッダーには可変長のオプションが含まれるためだ。オプションにはルーティングやセキュリティー、タイムスタンプなどに関する情報が埋め込まれる。テストの際などに使用され、通常は使わない。

 可変長なので32ビットの整数倍にならない場合がある。その場合にはパディング(詰め物)として「0」を入れて32ビットの整数倍にする。

 可変長のデータを処理する場合には、まずはデータのサイズをチェックする必要がある。一方固定長ではサイズが決まっているのでその必要がない。そのため一般的には、固定長のデータを対象にするほうが処理速度が高い。

ネット君 IPv4ヘッダーに比べてIPv6ヘッダーは随分シンプルですよね。いくつかのフィールドはなくなりましたね。

インター博士 何と言っても、フラグメンテーションに関するフィールドがなくなったのが大きいな。