ネット君 博士、博士!インターネットが落ちています!
インター博士 インターネットは落ちないぞ。どれどれ。ああ、名前解決ができないんだな。
ネット君 名前解決?名前を解決するって何ですか?
インター博士 DNS▼だよ。
現在、インターネットやイントラネットでは、ドメイン名を使って通信相手を指定することがほとんどである。例えば、Webで使用するURL▼やメールアドレスの@以降にはドメイン名を指定する。社内サーバーの共有フォルダーなどにアクセスする場合もドメイン名を使用する。
本来、IP▼を使った通信では、IPアドレスを使って通信相手を指定する必要がある。だが、IPアドレスは数字の羅列なので、人間には覚えにくい。そこで、人間にも覚えやすいようにコンピューターやネットワーク機器などに付けた名前がドメイン名である。
ドメイン名は「tech.nikkeibp.co.jp」のように、アルファベットや数字、記号を組み合わせた文字列で表現する。
このドメイン名と、IP通信に必要なIPアドレスをひも付けるシステムがDNSである。そして、ドメイン名からそれに対応するIPアドレスを割り出す一連の処理を名前解決と呼ぶ(図1)。
インターネットやイントラネットでは、ドメイン名で通信相手を指定できることが前提となっている。このためDNSは、インターネットやイントラネットのインフラストラクチャーと言える。
ネット君 インフラ…。大事な仕組みなんですねぇ、DNSって。
インター博士 そうだな。だから、しっかり学ぶといいぞ。