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10/29 ドコモがFOMAとiモードを終了へ 6年半先の2026年3月に

 NTTドコモは、第3世代移動通信システム(3G)サービスである「FOMA」と、従来型携帯電話向けコンテンツサービス「iモード」を2026年3月31日に終了すると発表した。終了時期を約6年半先に設定した理由について、同社は「FOMAやiモードはサービス開始当初から法人需要を見据えて展開しており、現在もモジュール型端末などが稼働している。後継サービスへの円滑な移行を促すため、十分な期間を確保した」(広報)と説明する。

 同社は2001年にFOMAを開始し、ピークの2011年には約5700万回線の契約があった。iモードのサービス開始は1999年で、ピークの2010年には約4900万回線の契約があった。現在の契約数は、FOMAが2066万回線で、iモードが764万回線。

 通信各社は2010年代に4Gサービスを展開し、2020年春からは5Gの商用サービスを始める予定である。通信サービスの世代交代を受け、3Gサービスを縮小・廃止する動きが各社で続いている。

 KDDI(au)は2022年3月31日に3Gサービス「CDMA 1X WIN」を終了すると、2018年11月に発表している。

 ソフトバンクは3Gサービス「SoftBank 3G」の利用を既に終了している。1.5GHz帯のサービス終了は2017年3月、1.7GHz帯のサービス終了は2018年1月である。加えて、SHA-2非対応の古い端末については2019年12月以降に一部のインターネットサービスで利用できなくなるとアナウンスしている。

10/24 NTTコムが「Cloudn」を2020年末終了へ 海外勢に押されて契約数が伸びず

 NTTコミュニケーションズは、パブリッククラウドサービス「Cloudn」を2020年12月31日で終了すると発表した。今後は大企業向けの「Enterprise Cloud」に経営資源を集中し、ハイブリッドクラウドやデータ分析などの高付加価値サービスを訴求していく方針だ。

 新規の受け付けを2019年12月1日で終了し、既存ユーザーにはEnterprise Cloudや、子会社のNTTPCコミュニケーションズが提供する「WebARENA VPSクラウド」などへの移行を案内する。WebARENAは仮想サーバーを固定リソースで借りるVPS(Virtual Private Server)が主力だが、パブリッククラウド並みの低料金メニューを拡充しているという。

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 NTTコムはCloudnの提供を2012年6月に始め、当初は個人や企業の部門利用、ネットサービスなどでの需要を見込んでいた。しかし、近年は国内でも米アマゾン ウェブ サービスの「Amazon Web Services(AWS)」や米マイクロソフトの「Azure」など海外勢に人気が集中。Cloudnの契約数は個人と企業を合わせて5000件前後の横ばいで推移していたという。実質的に海外勢との競争から脱落し、価格競争力が求められるパブリッククラウド市場から撤退した格好だ。

 Enterprise Cloudは、サーバー資源を占有するプライベートクラウドと資源を共用するパブリッククラウド、あるいはAzureなど他社クラウドを混在させて利用できるハイブリッドクラウドを強みとする。ネットワーク機能やデータ分析など付加価値サービスも拡充している。NTTコムは、これらの特徴を訴求していく。

FROM EDITOR

NTTグループのサービス終了の発表が相次いだ。一世を風靡した「FOMA」と「iモード」の終了の発表は感慨深い。iモードは一時は海外進出を目指していたが、結局、日本のローカルサービスで終わってしまった。時間の流れを感じるニュースだ。また、パブリッククラウドサービス「Cloudn」は、海外のクラウドサービスとの競争に耐えきれず、退場することになった。今後は特徴を打ち出しやすい「Enterprise Cloud」に注力するという。

(大森)